検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:41,590 hit

百十八噺 ページ19

太宰「首領、彼等の密入国を裏で手助けしたのは貴方だ。

貴方は異能特務課を焦らせ、重い腰を上げさせるために、"わざと敵対組織を横浜に招いたのです"」


森「そう。

そのおかげで異能開業許可証は手に入り、事実上政府から非合法活動を認可された。

厄介な乱暴者は、たった今織田君が命を賭して排除してくれる。大金星だよ。

なのに君は何をそんなに怒っているのかね?」


治は黙った

多分、自分の感情を説明出来ないのだろう


太宰「私は・・・

私は、ただ」


『私はただ、納得出来ないだけです。

織田作が養っていた孤児たちの隠れ家の事を、ミミックに密告(リーク)したのは"あなただ"

織田作を、ミミックの指揮官に唯一抗しうる異能者を、敵にぶつけるために』


森「私の答えは同じだよ、Aちゃん、太宰君。

私は組織の利益のためなら、どんな事でもする。

我々ポートマフィアは、この街の闇と暴力と理不尽を凝らせた存在だ。今更何を云うのだね」


そんな事初めから判っている

ポートマフィアとはそういう性質の組織なのだ

論理的には首領が正しく、私達は間違っている

百十九噺→←百十七噺



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:赤猫 | 作成日時:2018年6月8日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。