【d!】俺のかわいい後輩くん２【zm】 (ページ49)

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主視点

あの後寮に戻ってゾムの傷の手当をして、ゾムには内緒でグルッペン、トントン、オスマンに出来事を話した。
大切な友人であるゾムに起きてた事態に凄く気が立っていたが、俺がなんとかすると聞いて落ち着いた。
それで次の日の今日、俺は今校舎裏にいる。
理由はとある人を待っているから。

『･･･やっと来た』
「お、遅れてゴメンなさい、Aさん」

来たのは同じ学年の男。
顔を赤く染めて俺の目の前に来る。

「どうかされたんですか？俺、最近Aさんに構って貰えなくて寂しかったんです。また俺と関係持ってくれるんですか？あ、あのゾムとかいう後輩、邪魔なら俺が排除しますよ？」

その言葉を聞いて確信した。
やっぱりこいつか。
ゾムにちょっかいかけてたのは。

「Aさん･･･？」
『あのさぁ、俺、言ったよな。もうセフレは作らないし、関係も持たない。大切な、大好きな子が出来たからもう連絡は取らないし会いもしない』
「そうですね。あの時はとても悲しかったです。もうAさんに会えないなんて･･･。それでも俺を選んでくれたんですよね？あの後輩、めんどくさくなったんですよね？ずっとAさんの横にいるし、我儘ばっかりで飽き飽きしてたんですよね？だから俺を･･･」

そう言って俺の腕に絡みついてきた男。
高揚した顔で、少し息が上がって、頬を赤く染めて、

「！Aさん？」

絡みついてきた男を無理矢理引き離して男の真正面に立つ。

『俺が今お前に会いに来たのはもうゾムに手を出すなっちゅう忠告をしに来た。今度ゾムに手を出してみろ。もう二度とこの学校にいられないようにするからな』
「･･･なっ、なんでですか？！俺の方がアイツよりも貴方を愛しているのに･･･！」
『俺はアンタを愛してない。それに最初に言っただろ？
"俺が本気で好きになる相手が出来たらこの関係は切って赤の他人として生きていく"
って』
「っ、それでも！俺は貴方のことが･･･っ！」
『五月蝿い。俺のことが好きなら俺やあの子(ゾム)、俺の周りに迷惑をかけるな』
「っ･･･、わ、かりました･･･っ」

睨みを利かせると、顔を青くして俯いた。
これでもう大丈夫やろ。
はぁ、俺が招いたことやけど疲れたわ。
男に背を向けて校舎に入る。

os｢ひっどい男やなぁ｣
『･･･盗み聞きしてる方が酷いと思うけどなぁ』
os｢んふ、まぁ、Aが俺らのこと大好きなの分かったからええわ｣
『はーぁ、最悪』
os｢ええやん別に｣