GAME47 ページ7
ユズ「各自健闘を祈る、散!!」
「「「うおおぉ」」」
カリン「あっ待てこらー!!」
ユズさんの掛け声でドアを突破っていった行動組
それを引き止めるように叫んだカリンちゃんの声も虚しく”プリンプリン”という合言葉が確定したまま彼はら出向いてしまった
カリン「あいつら...」
ユズ「まーまーカリリン、いいじゃないか」
カリン「よくないですよ!というかユズ先輩がっ」
貴「落ち着いてカリンちゃん、私もいいと思うけど?」
未だに怒りで震える彼女を宥めるように口を挟む
カリン「Aさんまで...」
貴「だってプリンみたいに”可愛らしい”じゃない、私は好きよ」
カリン「Aさん...!キュン」
思ったことを口にすれば彼女は一変して花を咲かせた
他にも柔らかそうという言葉も出てきたがそれは言わないでおこうと心に仕舞う
ユズ「(アスなんナイスにゃ)」
貴「(いえいえ)」
ユズさんとアイコンタクトを交わすと棚の隙間に眠るマキノくんに近寄った
こんな小さい隙間でよくぐっすり眠れるものだと関心の意を込めてずれ落ちてしまったタオルケットをかけ直す
彼とはここに来てからまだ一度もまともに会話をしていない
まあほとんど寝ているからというのもあるのだけれど
それでも、第3ステージで参加者ということもありヒミコちゃんたちは会話をしたと言っていた
私も話してみたいなぁ...なんて
興味本位でそんなことを思ってみれば目の前で眠っていたはずの彼がパチリと目を覚ました
貴「!」
マキノ「...お...はよう...」
貴「...おはよう、マキノくん」
マキノ「A...ちゃん...?」
貴「はい」
マキノ「......」
貴「?」
マキノ「.....スピョピョピョ」
貴「!」
名前を呼ばれたと思って少しだけ期待し身構えたところで、彼は目を開けたまま再び寝息を立て始めた
予想外のことに目を見開いてしまった
貴「...フッ..フフッ..フフッ...」
ふつふつと湧き出してきた笑いに声が漏れ咄嗟に口を抑える
だめだわ...面白い、面白すぎる
ヒミコ「...Aさん!?どっどうしたんですか!?」
貴「なんでもないわ...フフッ...」
ヒミコ「えっ?えっ!?」
148人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ティア | 作成日時:2019年9月10日 13時