GAME35 ページ37
no side
ザクロ「食糧ひと月分といったところか」
ヒミコ「当面はここでしのげそうですね」
Aたちと別れ先に食糧庫へ到達していたザクロたちは食糧の状況を確認すべく倉庫内を調べる
いくつかの食材を手にし奥にある調理場へ向かったヒミコは軽食の準備を始め、ザクロとカリンは引き続き庫内を確認する
一方で近くの壁に身体を預けもの思いにふける様子のカイコク
カイコク「(...あの時...)」
脳内に映るのはマンイーターのツタを切った彼女の姿
その時の様子が繰り返しずっと映し出される
ユズ「アスなんのことが気になるのかい?」
横から現れたユズに驚きながらも彼と同じように壁に寄りかかったユズに口を開く
カイコク「路々さん...さっきのAちゃんの動き妙に熟れてた」
彼が疑問に思ったのは別れる前の彼女の行動
誰も気づかなかったマンイーターの存在を感知し、剰え自分の刀をするりと抜き取り鮮やかに舞ったのだ
自分が感知出来なった存在をあっさりと_
ユズ「確かにね、普通の女性には真似出来ないかも」
カイコク「感が優れてるとは思ってたけどよ、度肝を抜かれたねえ」
伏し目がちに考える素振りを見せるカイコクを尻目にユズはゆっくりと目を閉じた
ユズ「...そうだね」
カイコク「(それにあの時...)」
彼に再度映るのは切り捨てた彼女の横顔
少しだけ伺えたその表情はどこか物寂しげだった
ユズ「そういやさっきのあれ擬態だそうだよ」
話を変えるように口にしたユズの言葉に疑問の意を含め聞き返す
カイコク「擬態?」
ユズ「アルパカくんが放送で言っていただろ?ミミクリー・マンイーター"模倣する人食い"の意味だ」
カイコク「人食い...物騒だねェ」
そう漏らしたカイコクは言葉の割に楽しそうな表情を浮かべていた
バァン
「「「!」」」
突如響いた扉の音に一斉に目を向けるとアンヤを背負ったアカツキが頭から血を流し立っていた
アカツキ「みなさん!先についてたんですね」
カリン「ちょ、ちょっと!どうしたのよその怪我!?」
アカツキ「マンイーターにやられちゃいました」
苦笑いを浮かべる彼に慌てた様子の女性陣
その後ろから顔をのぞかせたカイコクは当たりを見渡しもう一人の存在を確かめる様に口を開いた
カイコク「Aちゃんはどうしたんでェ?」
アカツキ「それが...」
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ティア(プロフ) - ザクロさん» わわっとても嬉しいです、ありがとうございます!頑張りますっ (2019年8月27日 22時) (レス) id: a84115a91a (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - すごい面白いです!更新頑張ってください (2019年8月27日 7時) (レス) id: 13cb67c2ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ティア | 作成日時:2019年8月18日 12時