GAME24 ページ26
No Side
_50階フロア_
静まり返ったフロア内に一人隠密行動をし物陰に隠れる男
彼_鬼ヶ崎カイコクが追うその視線の先にはここの監視官であるパカがいる
第三ステージが開幕する中、彼はパカの動向を探るため尾行していた
みんなと別れたパカは何事もなくタワー内に戻り作業服からスーツに着替え直し一つずつ階数を上げていく
カイコク「(...ここまでの収穫はなしか...)」
「鬼ヶ崎」
カイコク「!」
突然の背後からの呼び掛けに警戒の色を含めながら振り返ればそこには先程別れた実況者の一人_忍霧ザクロだった
カイコク「なんでえ忍霧、いつからいた?ステルスはゲーム内だけにしてくんな」
ザクロ「こんなところで何をしている」
カイコク「いやなに、いけ好かねェ家畜の皮をちょっくら剥いでやろうと思ってな」
ザクロ「なに...?」
カイコク「シッ」
ザクロの言葉を遮ったカイコクは壁角の奥の方を指す
指した方向に顔を除けば階段前に立つパカだ
階段に貼られたいくつもの”立入厳禁”のテープを持ち上げ潜り抜けるとそのまま階段を上っていった
ザクロ「あれってまさか...」
カイコク「ああ...”51階への階段”」
パカが向かったのは立ち入り禁止区域の51階
入れば極刑と言われたその区域_このゲームの秘密が隠されている場所だと確信するカイコクはパカの後を追うように階段へ近づく
ザクロ「待て、何処に行く気だ」
カイコク「51階」
ザクロ「貴様、あいつが言っていたことを忘れたのか」
カイコク「違反者は極刑だったっけか?」
ザクロ「分かってるならなぜっ「忍霧」!」
突然呼ばれた名前に目をやれば射るような視線でこちらを見つめるカイコクと目が合った
それ以上は何も言うなというような威圧が感じられる瞳にザクロ自身も口を噤む
ザクロ「.....分かった、なら俺も行く」
カイコク「...勝手にしな」
折れた変わりに自分もついて行くと一言づけ彼の隣に立つ
彼を一人で行かせればきっと何かしかねない_そう感じた
ザクロ「後、如犠から伝言を預かっている」
カイコク「Aちゃん?」
ザクロ「”無茶だけはするな”と」
カイコク「!」
Aからの言伝に聞いたカイコクは一瞬だけ目を見開いた後小さく笑い声を漏らして階段のテープに手をかけた
カイコク「...律儀だねえ.....」
186人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ティア(プロフ) - ザクロさん» わわっとても嬉しいです、ありがとうございます!頑張りますっ (2019年8月27日 22時) (レス) id: a84115a91a (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - すごい面白いです!更新頑張ってください (2019年8月27日 7時) (レス) id: 13cb67c2ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ティア | 作成日時:2019年8月18日 12時