GAME25 ページ27
＿51階フロア＿
ｻﾞｸﾛ「あまり下と変わらないな」
ｶｲｺｸ「だが、部屋の中になにかあるかもしれねェ...片っ端から開けてみるか」
そう言って近くにある扉に手をかけようとしたが直前で手を止めた
ｶｲｺｸ「...なあ忍霧」
ｻﾞｸﾛ「なんだ？」
ｶｲｺｸ「さっき言ってた伝言、Aちゃんもここに来てるのか？」
ｻﾞｸﾛ「いや、如犠は街を散策すると言っていた。伝言も鬼ヶ崎が別れた場所で頼まれた」
ｶｲｺｸ「...そうかい」
何を思ってか一点を見つめてから目を瞑るカイコクと突然の問いかけに疑問符を浮かべるザクロ
再び目を開けたカイコクは取っ手に手をかけたが鍵がかかっているようで扉は開かなかった
その隣の扉の前に写り同様に手をかけても答えは同じ
ｶｲｺｸ「鍵かかってら」
ｻﾞｸﾛ「こっちもだ...というより、人の気配が感じられない」
ｶｲｺｸ「ここだけじゃねェ、森からここに来るまでにいくつもの建物を通り過ぎたが全部もぬけの殻でえ。俺たち以外人っ子ひとり見てねえ」
彼も同様にタワーに入る前街の中を散策していた
だがいくつもの建屋が並ぶのに対して彼ら以外の人は一人もいない
だからこそタワー内部上層＿51階以上に潜んでいるのだと考えているのだ
ｻﾞｸﾛ「街全体が無人だと...？」
ｶｲｺｸ「あのアルパカひとりでこの規模が回せるとは思えねぇ...必ずどこかに外部との接点が...」
ｻﾞｸﾛ「！」
突如廊下の角から現れた白い物体＿パカメラが二人の視界に入った
プェッという鳴き声を漏らしながら羽を使って歩気どこかへ向かおうとしている
こちらには気づいていない様子だ
ｶｲｺｸ「...目だっけ？」
ｻﾞｸﾛ「よせ、一旦戻ろう。ここで見つかるのはまずい」
「もう見つけております」
「「...ッ!?」」
どこから現れたのか、いつから居たのか、全く気配を感じられずに背後を取られた二人は直ぐ様飛び退き距離を摂る
見つかってはならぬ相手が飄々とした顔で立っている
その手にはいつの間に抜き去ったのかカイコクの刀が握りしめられている
ﾊﾟｶ「なにか弁明はございますか？」
ｶｲｺｸ「...ただの迷子でえ」
ﾊﾟｶ「ほう..迷子...そういえば鬼ヶ崎様は以前ワタクシの顔を見たがっていましたよね」
一歩一歩と近づくパカに警戒の色を浮かべる
すると彼は被りものに手をかけた
ﾊﾟｶ「どうぞ？存分にご覧ください”よい悪夢を”」
ｶｲｺｸ「!!」
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ティア(プロフ) - ザクロさん» わわっとても嬉しいです、ありがとうございます！頑張りますっ (2019年8月27日 22時) (
レス) id: a84115a91a (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - すごい面白いです！更新頑張ってください (2019年8月27日 7時) (レス) id: 13cb67c2ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティア | 作成日時：2019年8月18日 12時
