GAME19 ページ21
貴「カイコクさん」
カイコク「?おうAちゃんかい、どうしたんでェ?」
声をかけて近づくとその場に足を止めて振り返った
貴「先日はありがとうございました」
対面するカイコクさんに深々と頭を下げお礼の言葉を口にする
頭を上げれば頭に疑問符を浮かべながら私に目を向けている
これはきっと何の事だかわかっていない顔だ
貴「第一ステージでアカツキくんたちと出会う前、私を庇いながら何匹もの猛獣を倒してくださったことです」
カイコク「!(気づいてたのか...)いや、大したことはしてねーよ」
貴「それでも助けていただいたようなものです。だからちゃんとお礼がしたくて」
カイコク「フッ...律儀だねぇ。けど、あれはお節介だったかい?」
貴「えっ?」
カイコク「その脚ので難なく倒してたろ?」
彼は私の脚を指してそう口にした
指した方向はホルスターが巻かれている脚_きっと五寸釘のことだろう
貴「ああ、これは護身用なだけですよ。それに、全然お節介なんかじゃあありません」
カイコク「...そうかい。まあAちゃんみたいな可愛い子ならいつでも助けるぜ」
貴「!かっからかわないでください...//」
またこの人は恥ずかしげもなくそう言って...
頬に熱が集中していくのが分かる
女子大なだけに同年代の男性に対する免疫が全くないのでこういう時どうするべきなのかが分からない
貴「コホンッ...けどそういってくれるのは嬉しいです。ありがとうございます」
カイコク「!バッ...ああ」
冗談交じりでも助けてくれると言ってくれるのは素直に嬉しいこと
だから何度目か分からない感謝の意を伝えると後ろを向いてしまった
貴「?」
カイコク「(今のは反則でぇ...)」
パカ[ピン・ポン・パン・フェ〜〜〜]
「「?」」
突然気の抜けるようなパカの館内アナウンス音に放送機器へ顔を向ける
パカ[これから1時間後に第三ステージを始めます。実況者の皆様、各自1階のロビーにお集まり下さい]
第三ステージを知らせるアナウンスを聞いた私たちはお互い顔を見合わせて支度をすることにした
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ティア(プロフ) - ザクロさん» わわっとても嬉しいです、ありがとうございます!頑張りますっ (2019年8月27日 22時) (レス) id: a84115a91a (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - すごい面白いです!更新頑張ってください (2019年8月27日 7時) (レス) id: 13cb67c2ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ティア | 作成日時:2019年8月18日 12時