GAME16 ページ18
カイコク「これ、どうなってんでェ」
パカ「はて...回線の故障でしょうか。じき予備モニターに切り替わると思いますが...」
突然モニターの映像が切断されルーム内は暗闇に包まれる
ユズさんやカイコクさんたちは冷静に辺りを見渡す
一方、何事かと驚いて慌てふためくヒミコちゃんが視界に入り隣へ移動した
貴「大丈夫?ヒミコちゃん」
ヒミコ「Aさん...はい、大丈夫です。でも入出さんが...」
貴「大丈夫、きっと彼は無事よ。それよりヒミコちゃんが大丈夫そうでよかった」
何故だか彼は大丈夫だと直感がそう告げている
不安そうな表情をしていたヒミコちゃんの頭を撫でると嬉しそうに微笑んでくれた
かわいい
ヒミコ「ありがとうございます!」
貴「フフ...どういたしまして」
しかし_映像が途切れる前、アカツキくんが口にしていた言葉が気になる
”後ろ、誰かいます”
あの言葉的にカリンちゃんたち以外の人物を指していた
だとするとあの部屋にはもう一人居たことになる
だけど、今までの映像の中では誰もいなかった...だとすると....
パカ「ああ、映りました」
パカの言葉通り予備モニターに切り替わったのか辺りが明るくなる
再びモニターを見れば案の定しれっとした顔でゲームを続けているアカツキくんが視界に入り胸を撫で下ろす
と思ったのも束の間、直ぐに顔を歪めることになる
カイコク「.....オイ、あの黒い奴誰でぇ...?」
待機組の誰しもがその存在に気づいただろう
花瓶のみが置いてあったはずの一つの机と椅子には誰もいなかった
だが今その場所には白いワンピースに身を包んだ真っ黒い彼女
アカツキくんが言った人物は恐らく彼女だ
貴「モニターが切れる前にアカツキくんが言ってた”誰か”ですね」
ユズ「ああ、彼女が恐らく今回の主犯だろう」
やっと彼女に気づいた彼ら
アンヤくんやザクロくんは警戒の色を見せ、カリンちゃんは血相を変えながら震えている中アカツキくんだけが彼女に近づき名前を問うた
すると彼女はアカツキくんの腕を掴み頬に触れたかと思えば突然身体から火を放ち燃え始める
近くにいたアカツキくんにも火の粉が飛んでいる
が、彼は引く様子もなく寧ろ彼女に近づき炎に包まれた
驚愕しながらその様子をじっと見つめていると炎の中で微かに見えた彼は、彼女の手を握りそっとなにかを囁いていた_
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ティア(プロフ) - ザクロさん» わわっとても嬉しいです、ありがとうございます!頑張りますっ (2019年8月27日 22時) (レス) id: a84115a91a (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - すごい面白いです!更新頑張ってください (2019年8月27日 7時) (レス) id: 13cb67c2ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ティア | 作成日時:2019年8月18日 12時