GAME03 ページ5
挨拶を交わしその場を離れた私たちは、改めて周りを探索し深い森の奥へ進んでいく
道中に何体ものネズミが現れたが、楽々と目を突いていくカイコクさん手によって私は只々その光景を見守っていた
貴「さっきよりも数が増えていますね...もしかしたら近くに何かあるのかもしれません」
ｶｲｺｸ「そうかもな、まだ気配を感じる」
貴「そうですね。それに小物ばかりでもなさそうです」
視線を下げた先には地面に空いた大きな足跡
大きさからしてかなり巨大な生物だろうと思い足跡をさすれば、まだ少し暖かさを含んでいた
恐らく、移動して15分前後ってところかしら...
ｽﾞｳｳﾝ!!
「「！」」
突如ひびき渡った地響きに咄嗟に顔を上げると少し離れた場所に巨大なパンダが徘徊していた
先ほどまで音も姿も捉えられなかったはずの出来事に驚きつつもカイコクさんを見やれば、きっと彼も同じことを思ったのかお互いに頷き合う
貴「あちらへ向かいましょう」
ｶｲｺｸ「ああ」
パンダの方へ駈け出すと距離を縮めてくにつれその大きさがはっきりとわかる
襲ってきた狼やネズミに比べはるかに大きいそれに、先ほどの足跡の持ち主だと頭の片隅で考えていると前方に二つの人影を見つけた
さらにその二人の先に一体のネズミとカタツムリらしき生物が呻き声をあげながら襲い掛かろうとしている
この距離なら...
そう思いホルスターに手をかけようとしたが並走していたカイコクさんがスピードを上げ、持ち替えた傘で再び目を突き刺した
ｷｲｨｨ
「「!?」」
突然のことに驚いている様子の男の子と女の子はドサリと音を立て倒れ落ちたネズミに唖然としている
そんな中、傘を飛ばした本人は私の時とどうように声をかけた
ｶｲｺｸ「おうご両人、なにボサッとしてやがんでえ。とっとと目ェ潰しな」
「...え...？」
遅れて現れた私とカイコクさんを交互に見つめる彼らにアドバイスをするが
いきなり目を潰せと言われてはいそうですかという人はいないと思います...
ｶｲｺｸ「目だよ目、突くか潰すかすりゃいい。こいつら案外楽に倒せるぜ」
貴「急にそんなこと言っても普通はできませんよ？」
「そっそうよ！できるわけ...」
そう言った彼女に腰に下げていた刀を貸すからがんばれというように手渡した
そうじゃないと否定している彼女を無視してもう一人の彼に向き直ったカイコクさんは怪しく笑っていた
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ティア(プロフ) - ザクロさん» わわっとても嬉しいです、ありがとうございます！頑張りますっ (2019年8月27日 22時) (
レス) id: a84115a91a (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - すごい面白いです！更新頑張ってください (2019年8月27日 7時) (レス) id: 13cb67c2ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティア | 作成日時：2019年8月18日 12時
