GAME02 ページ4
襲いかかってきたはずの獣は突如飛び出してきた一本の傘により目を潰されその場に倒れ込んだ
突然のことに唖然としながらも倒れ込んだ狼を見やると急所だったのか先程までの威勢を無くしぐったりとしている
番傘...？
「おう嬢ちゃん、大丈夫かい？」
貴「！」
飛んできた方角から不意にかけられた声に振り向けば、茂みをかき分ける音と共に現れた黒い和服を身に纏った長身の男性
笑みを浮かべながらこちらへ歩み寄る彼にフリーズしていた体を動かし頭を下げた
貴「はい、助けていただきありがとうございます」
「礼はいいさ、ところでお前さんはどうしてこんなところにいたんだい？」
貴「...それが...私にも分からなくて...目が覚めたらなんでか此処にいたんです」
「お前さんもか...」
貴「！...ってことは貴方もですか？」
「ああ、とりあえず辺りを探索してみたんだが、一向に森からでれねェついでにこいつ等が襲ってくるばかりでェ」
チラリと目線を下げた彼を見やれば、突き刺さっている番傘を引き抜き先端にべっとりと付着した液体を振り落とした
振り落された液体にはっとしたように思い出す
貴「そういえばさっき、鬼のお面を拾ったんです」
「鬼の面？」
先ほど拾い上げたお面を彼に差し出すと驚いたような表情をした後、自分の頭を触りだしああと声を漏らした
「それ俺のでェ」
貴「そうだったんですね。なら丁度よかったです」
「すまねェな、ありがとう」
まさか彼が落とし主だとは想定していなかったが、無事見つかってよかったと安堵する
でもなんで鬼のお面を…？確か節分の季節じゃなかったと思うけど....
と疑問に思ったが無闇な詮索は止めようと考え振り払った
「...っと、そういえばまだ名前聞いてなかったな。俺は鬼ヶ崎カイコク」
貴「そうでしたね、私は如犠Aです。」
ｶｲｺｸ「Aちゃんか...いい名前でェ」
貴「！初めて言われました...」
ｶｲｺｸ「そうかい？見た目通りの可愛い名前だと思うが？」
そう口にしたカイコクさんは笑みを向けながら私の瞳を覗き込む
褒められなれていないために反射的に顔に熱が集まる
貴「からかわないでください...//」
ｶｲｺｸ「(面白い..)まあ、とりあえずよろしくな」
その言葉と共に差し出された掌に気持ちを切り替え頷き、そっと握り返した
貴「こちらこそ、よろしくお願いしますね」
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ティア(プロフ) - ザクロさん» わわっとても嬉しいです、ありがとうございます！頑張りますっ (2019年8月27日 22時) (
レス) id: a84115a91a (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - すごい面白いです！更新頑張ってください (2019年8月27日 7時) (レス) id: 13cb67c2ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ティア | 作成日時：2019年8月18日 12時
