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三十五話 ページ37
俺たちは普通、眠りにはつかない
何故ならすでに死んでいるからだ
だが、たまに自分たちの過去に押しつぶされそうになるとヘルとヘブンが眠りにつかせ魂を癒してくれる
天災児だからか知らないが、生前、見る夢は悪夢ばかりだ
だからいつも寝不足で目の下の隈はより嫌われる触媒となった
「A、愛しているわ。いい子ね……」
顔も知らない我らが母、その名はティア・グリオンの面影に頭を撫でられ、心は安らいでいく
酷くそれは懐かしく、心地いい
俺は…俺たちはこの人を知っている
この人の為なら、俺はなんだってできる
さあ、敬い讃えよ
世界の真の神たる我らが母を
目が覚めた時、そこは合宿所だった
急に起き上ればぐらりと頭が揺れる
ずいぶんとご丁寧なことだ
だからこそすべてをささげることができる
「俺はなんだってしますよ。たとえ二度死ぬことになることになったって」
ナイフを枕に突き立てた
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東雲歌音(プロフ) - くるみさん» ありがとうございます！これからもがんばりますので、応援よろしくお願いします！ (2016年9月6日 20時) (
レス) id: 132304d9ff (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - とっても引き込まれる感じがしてとっても面白いです！ (2016年9月5日 21時) (レス) id: 6ca175061e (このIDを非表示/違反報告)
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