ヲタク性格を初対面で晒したら引かれそうなんで暫くは静かな子を演じます【青の時代】 (ページ16)

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「僕こそ訊きたいね。生きるなんて行為に何か価値があると、本気で思ってるの？」っていう言葉、ずっと頭に残ってるんだよね、と思った今日この頃ページ16

森「君に似た人を知っている」

太宰「誰？」

森「兎に角、大人をからかうのはやめなさい。私が君を口封じ？そんなわけがないだろう。第一、私がその心算なら。、とっくにやってる。呼吸よりも簡単にね。私が今年に履いてから何度君の自殺を阻止したと思ってる？大変なのだよ、あれ。一度なんか椅子の下の爆弾を解除するために、映画の主人公みたいなことまでしたのだよ？」

森「太宰君。君がそんなに望むのなら、楽になれる薬品を都合してあげてもいい」

太宰「本当？」

森「その代わり、ちょっとした調査を頼みたい。できればA君にも」

え、いいの？

森「何、大した仕事じゃあない。危険もない。だが君達にしか頼めない」

太宰「うさんくさっ」

そこから太宰と森の会話が進む
太宰が森さんに『銀の宣託』を渡した
そして太宰君が「ある人物とは誰だ！？第一回！人物当てゲーム！」に正解した

太宰「確かに僕たち以外には頼めないね。薬。約束だよ。絶対だからね？」

森「これが君達の初仕事だ。マフィアへようこそ」

『あ、森さ～ん、私はマフィアは入んねえぞ』

森「え～入ってくれないのかい？」

『自由時間が減るからね、手伝うくらいなら頼まれればやってあげるけど』

それだけ云うと太宰君と私はすたすたと出口に向かって歩き――太宰君がふと立ち止まった
反応に遅れて私は太宰君にぶつかる
え？？これ大丈夫？？だざ担に殺されない？？？

太宰「ところで、さっき言ってた……僕に似た人を知ってるって誰のこと？」

森「私だよ」

そして、暫くの間ののち、森さんから無意識のうちに、とある質問が口をついて出た

森「太宰君。私に理解できるかはわからないが、聞かせてくれ。――君は何故死にたい？」

太宰はきょとんとした顔で森さんを見返した。
相手が何を訪ねているか、本気で分からない目だった。
そして云った。あどけない少年の目で。

太宰「僕こそ訊きたいね。生きるなんて行為に何か価値があると、本気で思ってるの？」

太宰がそう云って部屋を出ていくのを
私は後ろから静かに付いていった