6〜過去〜 【誤字訂正】 ページ7
Sho side.
翔「教えるよ。俺の事、全部。」
酸素マスクで喋りにくい。けど智くんに俺の事を話すのは今しかないと思った。
翔「俺が智くんと会ったのは、12歳の頃だよね。」
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翔父「翔。話がある。」
幼い頃から病弱で心臓も悪かった俺は、何度も入退院を繰り返してた。
やっと心臓も落ち着いてきた頃、父さんに言われたんだ。
翔父「学校に行ってみないか？」
今まで学校なんてテレビや父さんが読んでくれる本の中でしか知らなかった俺にとって、その言葉は何よりも嬉しかった。
翔「うん、行きたい！」
返事をしてからは毎日死ぬ気で勉強した。
文字の読み書きから始めて、当時の五年生と同じくらいのレベルに追い付くように、辛くても毎日毎日机に向かった。
そして学校にも馴染んできた頃俺に弟が出来た。
名前も俺がつけたんだ。
努力した分の幸せが一気に返ってきた気がした。
学校には友達もたくさんいて、家に帰れば、毎日のように母さんが作ってくれる晩御飯の香りがした。
少しふざけすぎて先生に怒られても、それもまた嬉しかった。
自分の世界が日に日に広がっていく気がして心地よかったんだ。
そんな中、クラスの友達と喋っていた時、教室の端の方で一人ポツンと座っている男の子がいた。
その姿が前の俺と重なった気がして、気づいたら自分で声をかけてた。
翔「ねぇ、君一人なの？だったら俺と友達にならない？俺、櫻井翔！」
顔をあげたその男の子は、俺が差し出した手を少し握って微笑んできた。
智「俺、大野智。よろしく。」
そしてこれが、智くんとの出会いだった。
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異次元の強さinオムライス - 美唯さん» コメありがとうございます！ そして指摘して頂いてありがとうございます。 台詞の前に名前着けておきますね。 (2016年1月12日 17時) (携帯から) (
レス) id: 0957b80b9f (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 作品見つけ楽しく読ませてもらってます(笑)台詞の前に名前あると良いなと思ってしまいました (2016年1月11日 22時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：異次元の強さinオムライス | 作成日時：2016年1月10日 12時
