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翔「そういえばさ。」
お互いが落ち着いてきたとき、思い出したかのように翔くんが口を開いた。
翔「智くん、学校は？」
できれば触れないでほしい事だった。地雷と言うやつだろうか。
でも、そんな願いは叶うはずもなく、なんの悪気もなさそうにキョトンとした表情で聞いてくる翔くん。
そんな翔くんなら、優しい言葉をかけてくれると思って話してしまったんだ。
今学校や家で俺の身に起こっていることを。
でも、そんな考えが通用するわけなかったんだ。
翔「…そっか。でもごめん、それを俺に言われてもどうしようもないって言うか、やれる事は何もないかな。」
そう言いながら苦笑する翔くんは、一体今どんな気持ちなんだろうか。
しっかり考えれば分かることだった。
学校にも家にも行けない翔くんに自由に行ける俺が傷つくのが怖いと言う理由で学校をサボって家にも帰りたくないという話をしたって、それは翔くんを傷つけることになるだけだ。
何の利点もなかった。
それなのに。だからダメ人間なんて言われるんだ。
こう言うときにそれを実感させられる。
智「やっぱりそうだよね、ごめんね？翔くん。」
でもやっぱり翔くんは優しいから。
最後には優しい言葉をかけてくれるんだ。
翔「こっちこそ力になれなくてごめん。何もできないけど、行きたくないならここで休んでいきなよ。」
そう言って少し咳をしてから毛布を被り直した姿を見て、申し訳ないと思いながらも、俺は翔くんの言葉に甘えることにした。
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異次元の強さinオムライス - 美唯さん» コメありがとうございます！ そして指摘して頂いてありがとうございます。 台詞の前に名前着けておきますね。 (2016年1月12日 17時) (携帯から) (
レス) id: 0957b80b9f (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 作品見つけ楽しく読ませてもらってます(笑)台詞の前に名前あると良いなと思ってしまいました (2016年1月11日 22時) (レス) id: 14862b15c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：異次元の強さinオムライス | 作成日時：2016年1月10日 12時
