日常[12] -雲雀 桃- ページ12
「………やっぱりここにいた」
夕暮れの空の下。鶫は河原に腰を下ろして、紅に染まる川を見ていた。赤い川が、波の動きに合わせてキラキラ光る。
それを見やる鶫の頭も顔も、赤くなっていた。
「………なんで分かったんだよ」
「そんなの見てたら分かるよ……なんちゃって」
鶫が顔をそらした。
影になってるくせに、その耳は真っ赤だ。
鶫は夕日に染まりやすい…のかな。
「ねぇ、鶫」
「んだよっ！」
顔を前に向けたまま、怒ったような声を上げた。私は構わず、言う。
「…………今日、鶫の部屋に泊めてよ」
「…はぁぁぁぁぁぁ！！？」
鶫が目くじらを立ててでこっちを見る。
目が合うと、慌てた様子で私に諭し始めた。
「おまっ、馬鹿！男ん家に泊まろうとすんな！！しかも、なんで部屋限定っ？！」
「だって行ってもいいんでしょ？」
「阿呆！！飯だけだよ！！」
「でも、私、鶫んとこ行くもん」
「こんのっ……我が儘女がっ！」
プイッと余所を向いた鶫。
私は鶫の制服をくいくいっと引き、彼の頬をやんわりと包んで、
「お願い」
下から、お願いしてみた。いつもみたいに、同じ目線からだとダメかなって思って。
鶫は太陽を背にして、顔を赤く染め上げた。いったいどういう原理……？
「っ……」
「ねぇってば」
鶫は勢いよく立ち上がって、両手で顔を抑えた。
「違う…おちつけ、俺っ……こいつは馬鹿なんだぁぁ…。俺のこと、そんなアレとか思ってなくて……」
「馬鹿って何よ」
鶫はしばらくブツブツ言ってて、パチンッと自分の頬を両手で挟むと、
「……………………しゃぁねえから、今日だけだぞ…」
こうして、私は逃げ道を得た。
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おみくじ結果は「末凶」でした！
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妙子(プロフ) - 紅うさぎさん» ありがとね☆ (2014年5月14日 14時) (
レス) id: 30085790ce (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - 妙子さん» 世辞なんかじゃないですよぅ(笑) (2014年5月14日 13時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
妙子(プロフ) - 紅うさぎさん» ありがとう♪お世辞でも嬉しいゎ☆ (2014年5月14日 11時) (レス) id: 30085790ce (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - amitiaさん» 山本の息子ww 次世代ファミリー、気に入ってます(笑) (2014年5月13日 18時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
amitia(プロフ) - 紅うさぎさん» 山本の息子!!次世代かっこいいです！ (2014年5月13日 18時) (レス) id: ec0b8bdd4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅うさぎ
| 作成日時：2014年5月7日 18時
