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「お揃いってことは、その星のやつ?」
「うん、色違い。ゆりんのは水色」
「まあ、水色ならまだいいや」
「交換する?」
「しない」


Aの前髪をとめている桃色のものと色違いらしい。
一応、色については配慮してくれたみたいだ。
僕が桃色なんて付けてても何も面白くないし……。


さて。


じゃあAにやられたんだから、僕もやり返さないとね。


「A」
「なに?」
「Trick yet Treat」
「え……え?なに?」
「ほら早く」
「えっ、待って何かあったかな……」


ごそごそと鞄を漁るAがぱっと笑った。
何かあったみたいだ。


「キャラメルあった!はい!」
「ありがとう、でもいらない」
「えっ」
「Trick yet Treat」
「えっと、それってどういう意味?」
「んー……ふふ」


ねぇ、僕まだ伝えられる勇気は出ないけど、Aのことは僕が一番知ってる自信はあるよ。
それから、一番好きだって自信も。

Aは黙っていれば可愛いとは言ったけど、黙ってないから可愛くないわけじゃない。


現にAは今まで何度か告白だってされている。今のところは全部断っているみたいだけど。


でも、Aはきっと断り続ける、なんて、確証は何処にもない。


だからもう少しだけ待っていて。
ずっとなんて言わないから。


ちゃんと伝えられる勇気が出たら、正面からぶつかるよ。
でもその前にAが誰かのものになるのは嫌だから、ちょっとずるいけどキープはさせてね。


僕が伝えられるまで、ほんのちょっとでも僕のこと意識してくれるだけで良いからさ。


ね、A。良いでしょ?


Aの耳元に唇を寄せて囁いた。







「――……お菓子はいいから、悪戯させて?」






耳まで真っ赤になった君に、期待してもいいですか?




☆*。

時間的にはこんばんは、でしょうか。
こんにちは、はつねです。

久しぶりにまともな恋愛を書いた気がします。
当初の予定は甘い話(物理)でした。何故か人が死ぬ話だったので流石にやめました。

プレッシャー酷かったです。
初日の彼女は爆死案件は最初だけとか言いながら最高の話を書くし前日の彼女は相変わらず綺麗な話ですし。
私が前日の彼女に綺麗さで敵うわけないんですよやめてくれ。



明日の担当はわたあめさんです!
素敵なお話を書いてくれるでしょう!名前がお菓子ですから今回のテーマにぴったりですね!


参加できて楽しかったです!
この後も引き続きお楽しみください!


はつねでした!

魔法に欠片→←はつね



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瑠璃?(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます。 とても素敵な作品ばかりで尊敬します……!  春音さんのお話に出てきた先輩は弟の姉さんでしょうか? 合ってたらお友達d)) ……これから更新されるお話も楽しみにしてます! (2016年10月29日 9時) (レス) id: 72272aaac8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:参加者の皆様 | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2016年10月19日 13時

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