☆ ページ21
ひとときの夢から目が覚める瞬間、魔法がとける。
自分の部屋じゃない、よく知った部屋。乱れたシーツにはまだ温もりが残っていて、指ですくうみたいに重ねて確かめていた。
ああそうかきっと夢じゃなかった。愛し合って抱き合ったハロウィンの夜はあった。
「しんさん、」
ベットから足を下せばひんやりとした床の感触。貴方との温度差で凍え死んでしまいそうだよ、ねぇ。
深紅のドレスを身に纏う。きちんと地に足を付けているというのに、ぐらりと視界が揺れて倒れてしまいそうだった。
あのねしんさん、ほんとは知ってたの。貴方の考えた悪戯を、知ってたのよ私。
そのまま引きずり込んでくれて構わなかった。貴方のいるシェイクスピアの内側に手を引いてほしかった。
例えそれが悲劇だろうがなんだろうが構わない、溺れるなら単純に、貴方と一緒にいつまでも。
貴方のためじゃなく、私のためにそうしてほしかった。
私が素直にそう言っていたなら、貴方は手首に唇を落として言われるままに私の手を引いてくれたのかしら。
「置いてくなんて、ねぇ、ちょっと酷くない？」
扉を叩くノックの音がいつもと違う。おはようございますって言う声が違う。差し出してくれる手の温度が違う。
ああ本当に、馬鹿な女。いつまでもいつまでもハロウィンの夜を待つ馬鹿な女。
来年のハロウィンの夜、また地球は動きだすのでしょうか。
ただそれだけ。
〇。
本当は昨日の予定でした。1日遅れてしまい、参加者の皆さん読者の皆さんにご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。
初めまして、あむ。という者です。
もう何書いてるのかさっぱりわからない。酔っぱらってたのかな？？？？
ちょっとだけ作品のお話をさせて頂くと、ハロウィンを最後にいなくなった執事をずっと待ってるお嬢様のおはなし。全然甘くない寧ろ暗い。は？？？？ってかんじ。
前の作者様たちの素敵な文章とプレッシャーを頂いて死にそうだったところ柚乃さんにタックルされました。ということでバトンを倍の重さにして次の方へ送ります。
次は椎名淡音さんです！！！目が飛び出るくらい素敵なおはなしを書いてくださいます！！！
乞うご期待！！！！！！
こんな素敵な企画に参加できてとっても楽しかったです！
ありがとうございました！
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瑠璃?(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます。 とても素敵な作品ばかりで尊敬します……！ 春音さんのお話に出てきた先輩は弟の姉さんでしょうか？ 合ってたらお友達d)) ……これから更新されるお話も楽しみにしてます！ (2016年10月29日 9時) (
レス) id: 72272aaac8 (このIDを非表示/違反報告)
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