HERO part11

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(宮田side)






玉の運転で来たAん家は

前に何回か来た事があったんだけど、

久しぶりすぎてうろ覚え。



入社2年目くらいかな？

同期会で宅飲みした事があるから、

実はみんなの家に行った事がある。




まさか、

こんな気持ちで

来ることになるとは…






玄関を開けてくれたAは

言ってた通り、

それはまぁ…

酷い顔してた…







玉「…泣き過ぎです」


『う、うるさい…っ！』







…思ったより大丈夫そうかな？



なんて、

玉の肩をペシっと叩くAを見て

俺は少し安心できた







宮「…少しは話せたの？」


『……、』


玉「…やっぱり」






ふるふる、

力無く首を振るA






玉「ちょっと、電話しません？」


「『はっ、？！』」


玉「え？ミツさんに、電話？」


宮「いや、玉？」


『…しないよ、…出来ない』





玉ちゃん、

それは無理だよ…

出来ないよ…







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