HERO part10

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藤「先に頼んでおくか」


宮「そうだね。ミツはビールでいいね」







私の向かい側に里奈ちゃんと太輔

隣には宮っち、玉ちゃんが並んで

ニカ千コンビは太輔の反対隣に





私の右隣は空いたまま…









藤「あの人、前会社に居たよな？」


『…うん、よく覚えてるね？』


藤「まぁ、な？
あんな場面忘れらんねぇだろ 笑」






沙織、って

呼んだミツの声が。

あの甘い香りが。



…私の心を蝕む









藤「あの時、どんな知り合いか聞いたの？」


『いや…聞いてない。
それに、今まですっかり忘れてたし』


藤「そっか…」


相「Aさん…」







自分の事のようにして

シュン、としてる里奈ちゃんに

申し訳なくなって

空元気でこの場をやり過ごす






『なんか、ごめんね？
さ、飲もう？料理も頼んじゃおっか』


宮「そうだね！頼も！」






宮っちも私に合わせてくれて

なんとか宴会のスタート







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