HERO part1

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．




「…で、何するって？」


『買い物行きたい！
そろそろ服も欲しいなって、思ってたの！』


「あー、じゃぁ適当にブラつくか」




そう言って車を発進させた




．





．





少し走らせて

目的地の近くの駐車場に車を停める




バックするときに

助手席の肩に手を置かれて

ビックリしたのと同時に

私の心臓は飛び跳ねた




ミツにドキドキしてしまって

なんだか調子が狂う…





車から降りて

2人で並んで歩くと

すれ違う人たちから聞こえる声



「今の人、かっこよくなかった？！」

「え！めっちゃかっこいい！」

「いいなー、イケメン彼氏欲しー！」



とかとか…



そりゃもう、

ミツの事を言ってるのが

私にも聞こえてくる訳で…



当のミツは気にならないのか、

まったく気づいていないみたいで

いつも通りに私に話しかけてる




「先に昼メシ食おうぜ？」


『あ、うん。そうだね』


「何食べる？」


『ミツに任せるよ？』


「あ、そ？」




どーすっかなー、って言いながら

商業施設の案内板を見てから

ミツと並んで歩いた





．

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