HERO part1

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宮「ねぇ、A？」


『んー？』


宮「昨日、お弁当持って来てたよね？
…まだ嫌がらせ続いてるの？」


『あー、、ね？』


宮「2人は、知ってるの？」


『いや。誰にも言ってない』


宮「…じゃぁ、俺が聞く」


『はは、ありがと。
宮っちよく見てるね… 笑』


宮「なぜかね 笑」





．






．







昨日の昼休み

いつもの様に作ってきたお弁当を持って

4人で食べる、非常階段に向かっていた




その途中の曲がり角で

人にぶつかった、と思ったら

わざとぶつかってきたみたいで

凄い勢いで押されてた



『わっ！！』



突然の事に

そのまま後ろに尻餅をついてて

お弁当がガシャン、と音を立てた



あ、って思った時には遅くて



袋から出たお弁当箱を

ひょい、と持ち上げて

おもむろにフタを開けると

目の前でお弁当箱をひっくり返した




「あーあ、汚ーい」

「早く掃除してよねー」




とかなんとか言って

何処かへ行ってしまった




悔しくて、悲しくて。

だけど、

グッと涙を堪えて

ぐちゃぐちゃになった中身を

お弁当箱に戻して

来た道を戻った





4人のグループに

今日は食堂で食べるね

って、メッセージを送って

食堂に向かった






．

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