質 ページ7
｢ルールはハンドブックに書いてある通りだ。
女子全員の20人が、一斉に戦う。
心臓か背中の的に一定の力以上の「突き」をしたとき、的の重量感知センサーが赤く点滅する。
そうなったものは敗者だ。この競技ステージから出ろ。
最後の一人になった時点で終了だ。
また、最後まで決着がつかなかった場合は、開始から一時間をタイムリミットとして、そこで終了とする。
戦い方は様々だ。
別に目の前にいるものにすぐかからなくても、別の人と戦っている奴を後ろから刺してもいい。
自分の判断に任せろ。これは本物の戦争と同じと考えろ。
――では、始め！｣
オレに黄色い声を上げていた女子も、目つきが先ほどとはまるで違う。
これは、獲物を狩る目だ。
一番トップのクラスのメンバーだけあって、皆巧みな技で攻め合っている。
・
ミストレ｢…あれ？｣
エスカバ｢お前も、気が付いたか？｣
ミストレ｢Aが…いない？｣
他の男子も、Aとコユリの対戦に注目していたためか、観客席はざわついていた。
エスカバ｢まさか、開始早々コユリにやられたのか？｣
ミストレ｢いや、脱落者のゾーンにAがいない。
つまり、Aはまだあの中で戦っているはずなんだが……｣
――どこにもいない。見当たらない。
｢まっさかあいつ、逃げたのかぁ？｣
｢まあ、一年は彼女だけだ。無理もない。｣
――そんなはずないんだけどなー…
いつも諦めてるような目をしてるけど、Aが誰よりも負けず嫌いなことを、オレは知っている。
そうこうしている間に、生き残っている女子の数はだんだん少なくなり、ついにコユリともう1人だけになった。
エスカバ｢両方とも体力を消費しているが、これはコユリの勝ちだな。｣
エスカバがそれを言うのと同時に、その子は心臓を一突きされた。
ミストレ｢結局コユリの勝ちかー。Aの戦ってる姿、みたかｔｔ｣
ふいに、Aが競技ステージの真ん中にふわっと降り立った。
少しも傷ついていない体は、まさに戦場に舞い降りた天使。
コユリ｢あれっ？
……Aちゃん、どういうことー＾＾？｣
少し息切れしながらも、コユリが笑顔で話しかけた。
A｢……最初のスタミナ100％のあなたには勝てないと思ったので。｣
対するAは一切表情を変えない。
コユリ｢それは、
答えになってないねっっ！！｣
疲れを一切感じさせない勢いで、コユリはAの心臓を狙った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空芦真＠(プロフ) - お願いですから、更新してくださいはまりました← (2013年12月27日 19時) (携帯から) (
レス) id: d5b1cfe98f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ@ネットの住人(プロフ) - ありがとうございます！えっとやり方は涼ノ宮さんのボードに書きますのでそちらを見てください！ (2013年12月26日 19時) (レス) id: b41428a779 (このIDを非表示/違反報告)
涼ノ宮(プロフ) - ユキ@ネットの住人さん» ありがとうございます！私もこれからどうしようか検討中です…。もちろんおｋです！ただ、やり方がよく分からないので、ご指導お願いします(笑) (2013年12月26日 19時) (レス) id: 0353e6eb73 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ@ネットの住人(プロフ) - これから、どのように話が動くか楽しみです！あとよろしければ友希していいでしょうか？ (2013年12月26日 19時) (レス) id: b41428a779 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涼ノ宮 | 作成日時：2013年12月25日 20時
