男前上等！

３４話＊太輔Side＊ ページ37

Aが刺された。

そうタマに玲華ちゃんから連絡が来て、俺達はすぐに病院に向かった。
Aは玲華ちゃんを守って刺されたらしい。

玲華ちゃんは自分のせいだって泣いてる。
それをタマが慰めていて、俺は祈るしか出来なかった。


一人の男の人が走ってきたかと思ったら、Aの許嫁だと言った。


許嫁？

それって婚約者ってこと？


玲華ちゃんも驚いてるってことは玲華ちゃんも知らなかったみたいだ。




その時、手術中のランプが消え、医者が出てきた。



医者「大丈夫です。月城さんは助かりましたよ。」


その言葉に俺達は４人とも息を付いた。



病室に移動し、しばらくするとAの許嫁が口を開いた。


悠「俺は悠斗といいます。あなたが玲華さんですね？いつもAがお世話になっています。」


玲「い、いえ・・・」


悠「もう時間も遅いですし、今日はお引き取りください。」


玲「・・・わかりました。」


玲華ちゃんが立ち上がるとタマも送ってくよって言って立った。

二人が病室を出て行くと悠斗さんは俺を見た。


悠「あなたも、帰ってください、藤ヶ谷さん。」


F「え、なんで俺の・・・」


悠「ジャニーズ、キスマイの藤ヶ谷さんでしょう？俺もそれくらい知ってますよ。」


F「あ、はい。」


悠「どうしてあなたがAと関わっているのかは知りませんが、Aは渡しませんよ？」


F「えっ？」


悠「見てれば分かる。あなたAのこと、好きでしょう？・・・でも、俺は許嫁だ。俺は幼い頃からAだけを見てた。誰にも譲る気はない。」


途中から口調が変わった悠斗さんに戸惑う。



俺は情けないけど、何も言えず、病室を出た。

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