第５４話【初任務】 ページ5
*
「Aとフェイタン、ノブナガにフィンクスで陽動。その間に宝を盗る」
仕事の日。
簡単な説明だった。
盗むものは本。そこには魔族についての記述もあるらしく、Aの初仕事にはうってつけ。しかし、それなりに警備が厳しいし相手も強い。
「念使える奴がいるかもしれないから気をつけること」
「楽勝ね」
シャルナークの言葉にフェイタンが言う。
フィンクスは初仕事である彼女の方を見る。
「どうした、俯いて。怖気付いたか？」
フィンクスは彼女に向けて言った。引き返すなら今だ。そういう意味も込めて。けれど彼女が顔を上げたとき、驚いた。
『ううん、すっごく楽しみなの！ふふ、早く殺りたいわ！どこまで楽しませてくれるかしら？』
「……そうこなくっちゃなぁ！」
Aはどうも戦うことが好きらしい。旅団に相応しい性格だ。
「……では、行くぞ」
仕事に行くメンバーは出る。そして目標地点に到達。フェイタン、ノブナガは上からでフィンクスとAは下から攻めるとのこと。
「準備はできたか？」
『もちろんよ！』
合図とともに2人は乗り込む。
フィンクスと彼女はバラバラに向かった。
「な、子供だと！？」
「捕まえろ！」
Aの姿に驚いた警備の人らは銃を構え、撃ち始める。彼女は杖を傘にしそれらを吸収、跳ね返した。それだけで多くの人を殺しただろう。
その姿を見た奴らは怯えだす。しかしAはそんなこと気にせず殺しにいった。杖を強化魔法で強化し切れ味の良い刀並に。そしてどんどん切るように殴る。これが彼女の戦い方だ。
『もっと楽しませてくれる人はいないの？？』
彼女はつまらなそうに殺しを終える。
フィンクスと合流したのだ。
「お、だいぶ殺ってんな」
『こんなのつまらないわ。もっと楽しいものだと思ってたのに』
「ここはまだ良い方だぞ。弱いとこはもっと弱え」
『ちぇ』
彼女はふと、フィンクスの背後に目を向ける。どうやら生き残りがいたらしい。彼女はフィンクスに斬りかかった男を杖で刺し殺した。
「おっと」
『……やっぱつまらないわ』
フィンクスも背後の敵に気づいていたが彼女が殺すと思い軽くしゃがんで殴りやすくしていた。それを見た彼女は不満そうだ。
「フェイタンらと合流するぞ」
『そうね』
彼女らは上を目指した。
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ﾄﾞﾛｰﾝｺﾏﾐﾚ(プロフ) - めちゃ面白いです。 (2019年7月18日 6時) (
レス) id: 2653006338 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 初めまして。みやちゃんさん、マナと言います。わがまま×お嬢様すごく面白いです！次の更新楽しみにしています！無理しない程度に頑張ってください。 (2019年7月15日 0時) (レス) id: 5e4d5a9486 (このIDを非表示/違反報告)
桜綴(プロフ) - 更新頑張って下さい！応援してます！ (2019年6月2日 15時) (レス) id: eaaab171d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永遠の18@みやちゃん | 作成日時：2019年4月30日 19時
