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ジェシー｢みんな意地悪…俺だって歌いたい…｣
田中｢ずっと歌えなくなるのは嫌なんだろ？今だけの我慢だから｣
ジェシー｢樹〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!｣
ソファーで衣装の修繕をしている田中は、この困った大型犬の相手に半分呆れていた。
ジェシーが歌が大好きな事は重々承知なのだが、流石にここまで駄々っ子だとは思っていなかった。
現に今ジェシーは田中に膝枕されるように顔をうずめている。
田中｢お前さ、もうちょっと我慢って事覚えた方がいいよ｣
ジェシー｢でもぉ…｣
田中｢お前が何かもっと重篤な病気持ってるっていうなら話は別だけど｣
ジェシー｢病気？｣
田中｢…一生、声が出なくなるとか｣
例え話のように出したその話は、少しばかり田中が抱えた不安をはらんでいた。
ジェシーがそれに気付いているかはわからないが。
少なくとも、ジェシーはそのうずめていた顔を上げて、不思議そうにこちらを見ていた。
ジェシー｢…俺、声出なくなるの？｣
田中｢えっ、…ただの風邪ならすぐ戻るでしょ。……何か変な病気でも持ってるの…？｣
ジェシー｢…いや、持ってないけど！｣
田中｢だったら、治るでしょ…｣
こちらを不安そうに見ているジェシーに、少しの違和感が生まれる。
何だ、ここ数日のジェシーは、少し変だ。
外から何かの音楽が聞こえてきた。
きっと政府の楽隊とかいうやつなのだろう。
…どこか聞き覚えのあるメロディーだった。
これは、自分たちがいつも歌っている、｢
ジェシー｢──っ！｣
田中｢あ、ジェシー！｣
誰の曲だろう、と考えていると、突然隣にいたはずのジェシーが駆け出した。
急いで後を追いかける。間違いない、ジェシーはあの曲が流れている場所に向かおうとしている！
田中｢待てってジェシー！｣
追いつけないその背中を見失わないように、田中は必死にジェシーを追いかける。
音楽は段々と、着実に近付いていた。
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ネイジュ・ピエール(プロフ) - わぁぁぁっ！！フラジールだいすきな�眞話瓦覆里任爐辰舛禊鬚靴�ったです！相変わらず文才に溢れていて素晴らしいなと思いました！ (2020年9月5日 15時) (
レス) id: 6177bf07ac (このIDを非表示/違反報告)
ころころコロン(プロフ) - 初めまして！私は、ボーカロイド曲も好きでこのようなジャンルのお話も好きなので、凄く楽しんで読んでいます！丁度、ダーリンにハマっているタイミングなので、黒さんが歌っていたのが、ダーリンで凄く嬉しかったです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年9月3日 1時) (レス) id: 34e8c9f8df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年9月1日 0時
