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京本「ねぇ、ファン同士で争うとかもあるよ？どうして？」
松村「どれ？…あぁ、さっきと理屈は一緒だよ。純粋に応援しているのに列を乱す人が嫌なんだよ」
京本「でもどっちもその人の音楽は好きなんでしょ？」
松村「ファンだからね」
京本「…音楽が好き、って気持ちがあれば、それでいいんじゃないの？」
京本の言っている事は最もだ。
彼が疑問を抱えるのにも、理解は出来る。
特に歌を何よりも愛している彼なら尚の事だ。
けれど、高地から聞いた「アイドル」の話を筆頭に、それだけじゃいかないのが当時の現状だったのだろう。
松村「…人には人それぞれの「正義」がある」
京本「正義？」
松村「応援の仕方は人それぞれ。…でも、自分の「正義」に反する人が出てきたら、嫌な気持ちになるでしょう？」
京本「……じゃあ、今の俺たちは「正義」に反した違法者？」
松村「周りから見たら、そうなるのかもね」
少し悲しそうに、京本は本と新聞を机の上に置き直す。
松村「…でも、結局どうなんだろうね」
京本「何が？」
松村「こういうファン同士の言い争いが原因でこうなったんだとしたら、今俺たちってこの過去の事をもう1度繰り返そうとしている事になるんじゃないか、って」
京本「…北斗、もう歌いたくないの？」
松村「違うよ。そういう事じゃなくて…」
それは断じて違う。自分だって、こうやって歌って舞っていられるこの暮らしが好きだ。
けれど、それが原因でまた余計に「音楽」というものが閉鎖されていくとしたら？
…京本の視線に松村は何も言えない。
ただ1つ分かる事は、今自分たちは間違いなく、この過去の「違反者」の方にいるのだという事だろう。
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ネイジュ・ピエール(プロフ) - わぁぁぁっ！！フラジールだいすきな�眞話瓦覆里任爐辰舛禊鬚靴�ったです！相変わらず文才に溢れていて素晴らしいなと思いました！ (2020年9月5日 15時) (
レス) id: 6177bf07ac (このIDを非表示/違反報告)
ころころコロン(プロフ) - 初めまして！私は、ボーカロイド曲も好きでこのようなジャンルのお話も好きなので、凄く楽しんで読んでいます！丁度、ダーリンにハマっているタイミングなので、黒さんが歌っていたのが、ダーリンで凄く嬉しかったです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年9月3日 1時) (レス) id: 34e8c9f8df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年9月1日 0時
