＊ ページ12
ジェシー「WOW!!これが新しい特攻！？」
松村「そう。これ投げたら火炎特攻が出来るから」
高地「あれだ！アイドルのコンサートにあった炎バーン！ってやつ！」
松村「そう、それを参考に作った」
田中「ジェシー、早く衣装着て。こっち」
ジェシー「E!あんなに起きなかったくせに！樹辛辣！」
「和」をモチーフとしたらしいパステルカラーの衣装は、各自のメンバーカラーから逸脱したある意味珍しい色の服だった。
洋装のようなふんわりとした素材の羽織と、これこそまさに「和」と言いたげなグレーの袴が和洋折衷を引きだたせている。
スカイブルーの羽織とグレーの袴を田中に着付けて貰ったジェシーは、発声練習を始めた。
松村「後、音源再生機器も作ったから」
森本「え！マジで！？すご！」
松村「衣装の邪魔にならないように、シンプルなポシェット型にしてる。全員とりあえずデータにある曲は全部入れたから、追加したいときはまた言って」
飛びつくように森本が机の上に置かれた四角いポーチのような肩掛けスピーカーに触れる。
上面にあったモニターには、プレイリストが映し出されていた。
松村「音量調整がそのボタン、再生と停止がこれね」
森本「すげー！」
スカーレットの羽織をひらひらはためかせながら、森本は色んな曲を再生している。
ジェシー「慎太郎〜！最終調整しよ〜！」
新しいおもちゃを遊ぶようにスピーカーを触っていた森本をジェシーが呼ぶ。
どうやら本日、ジェシーと森本は2人でデュエットするらしい。
京本「高地さ、緊張してるの？」
高地「ううん。…楽しみだなぁって」
そんな末っ子2人を見ながら、年長者2人は呑気な会話を交わす。
田中「うん、全員着付けとヘアメイクもオーケー！」
松村「全員スピーカー持って」
ジェシー「こーち！景気づけの一言！」
高地「えぇ！？」
森本「よっ！リーダー！」
京本「ほらリーダー、言えよ」
やんややんやともてはやされ、円陣の形になった6人は高地に声掛けをねだる。
高地「え、えっとー…本日も、良いライブにしましょう。い、いくぞー？」
田中「何で疑問形なんだよ」
森本「締まんねぇなぁ」
口々に文句を言いながらも、6人は違反の格好で外へ出る。
今日も今日とて、音楽劇の始まりだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 403人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ネイジュ・ピエール(プロフ) - わぁぁぁっ！！フラジールだいすきな�眞話瓦覆里任爐辰舛禊鬚靴�ったです！相変わらず文才に溢れていて素晴らしいなと思いました！ (2020年9月5日 15時) (
レス) id: 6177bf07ac (このIDを非表示/違反報告)
ころころコロン(プロフ) - 初めまして！私は、ボーカロイド曲も好きでこのようなジャンルのお話も好きなので、凄く楽しんで読んでいます！丁度、ダーリンにハマっているタイミングなので、黒さんが歌っていたのが、ダーリンで凄く嬉しかったです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年9月3日 1時) (レス) id: 34e8c9f8df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：湊都 | 作成日時：2020年9月1日 0時
