Prologue ページ1
しとと降る雨がレンガ街に打ち付けていた。
最早機械なんじゃないか、そう思わせるような一挙一動同じように歩く街人の目は一切の感情を映し出す事のない目をしている。
「人格統制法」
国民の喧嘩やいざこざ、あわや事件などに頭を悩ませた、いいや、頭を狂わせた政府が決めた、この「雨の国」での法律だ。
・国民は政府から支給された衣類のみを着用し、髪型も統一させる事
・国民は仕事内における業務的な会話のみを許可し、一切の発言を禁じる事
・衝突を避ける為、他国への外出及び他国のメディア・芸術・情報を仕入れる事を禁ずる事
その他エトセトラ、とにかく「人が人を傷付ける事を避ける為」という名目で作られた、最早一種のカルト宗教よろしく出来上がったその法律は、良くも悪くもこの国を静かにさせた。
黒い無地のシャツに黒いズボンと革靴。
法案が作られた時に反抗していた革命組織だか何だかは、政府に捕まって帰ってきたと思えば既に「法律通り」の人間と化していたという。
そんな話を聞けば、次第に反抗しようとする人は減っていく。
当たり前だ。結局は皆自分が可愛いのだ。
一切の「個性」を禁じられたこの国に、もう異議を唱える者はどこにもいない。
そんな状態が続いて早10年が経とうとしている、らしい。
「寂しいね」
そんな雨の国5区で、突如声が聞こえた。
気の所為か？きっと気の所為だ。
だってこの国で自由に発言する猛者が、いる訳がない。
仮にいたとしても、関わってしまえば自分の身が危ない。
たった数秒の言葉で、誰しも人生をゴミに捨てたくはないのだ。
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ネイジュ・ピエール(プロフ) - わぁぁぁっ！！フラジールだいすきな�眞話瓦覆里任爐辰舛禊鬚靴�ったです！相変わらず文才に溢れていて素晴らしいなと思いました！ (2020年9月5日 15時) (
レス) id: 6177bf07ac (このIDを非表示/違反報告)
ころころコロン(プロフ) - 初めまして！私は、ボーカロイド曲も好きでこのようなジャンルのお話も好きなので、凄く楽しんで読んでいます！丁度、ダーリンにハマっているタイミングなので、黒さんが歌っていたのが、ダーリンで凄く嬉しかったです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年9月3日 1時) (レス) id: 34e8c9f8df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年9月1日 0時
