おっかしいだろっ! ページ3
別に私、あの人と知り合いでも何でもないし、今日初めて見る顔だし。それなのに、みんなのアイドルさんは何故か私のことを知っている…?
「あ、あのぅ…」
声を出しても、広い体育館の端までは届かない。て言うか、さっきから女子の目線が痛い…。やっぱりあの人、人気なんだ。
すると、みんなのアイドルさんがこちらにスタスタと歩み寄ってきた。来るな、来るな。…あー来ちゃったよ。
「今日も気持ちの良い朝だね、my princess」
「は、はい?」
いや発音良すぎてなんて言ってるのかわかんねー!すげえよこの人、帰国子女なの!?
「これから三年間、よろしくな。」
「は、はい?」
よくみると、目が青い。そういえば名前もなんか難しかったよな。
「あれ__ん?」
「ぼっ僕の名前、覚えてくれたの!?」
待って泣かないで。えっ、何で泣いてんの。
「おい、行くぞ。」
「わっ、亨。」
亞蓮の背後にいつの間にかいたこの人も…イケメン。この学校どうなってんの。イケメン中のイケメンが二人も!だが私は乙女ゲーとかイケメンとか好きじゃないから。やっぱり最後は性格で決める派だ。よって亞蓮は失格!…って、何いってんだか。
「すまねぇ、この豚野郎が…。」
「へっ、あっはい。」
ほら、お前も謝れ、と、亨さんが微笑みながら亞蓮の頭を殴る。ドSかよ。
「あぁ、愛しのmy princess。また会おう…。」
またもや亞蓮の頭を微笑みながら殴る亨さん。ヒエエ。
ふう、疲れた…。一体、今のは何だったのだ?
バン!
「汝よ、此処に召喚あれ!」
またかよ………。
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