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_ 関係.〜 ページ7




暗 澪/びやつこ様
呼称︰澪さん

ある時彼女が校内で道に迷い、またシャーロックが偶然その場に居合わせたことから二人の関係は始まった。
音楽室に向かいたい、という彼女を見かねて「ならば私が案内致しますよ」と自ら名乗り出、その道のりを時折四方山話を挟みながら共に歩いて教えていったシャーロック。その時から既に、ニンゲンであるのにも関わらず吸血鬼の自分にも臆せずに笑い掛けてくれる、そんな柔らかで愛くるしい彼女には好印象を抱いていたよう。
以降、学年が一つしか変わらないこともあってか、不思議と顔を合わせる機会が多くあった。運命とも言えましょうか、と相変わらずに優雅なふうに微笑を浮かべたシャーロック、彼の表情筋の動きには、心なしか愛おしげに眉尻を下げる動作も追加されていたような気もする。
いつぞやかに聞いた彼女が軽音部である、という話から、シャーロックが時折彼女の歌声を望むようになったことも、彼女との親睦を深める上で大変な役割を果たしたものと思われる。
後に、シャーロックが彼女への恋慕の情を告げ、同じく想いを抱いていた彼女もまた、シャーロックの言葉を受け入れた。そして今の“恋人関係”に至る。
少し前までは、契約に関しては彼女の身を案じ躊躇っていたのだが、最近になり“彼女への愛を証明する良い機会”、“彼女が危険に晒されたなら自分が守ればいい”、そんなふうに思い直したらしく、今では彼女の首元で契約印が密かに咲き誇っている。
呼称は初めは敬意を込めて“暗さん”としていたが、現在は親しみを込めて“澪さん”と下の名前に変えている。恋人となっても敬語と敬称が抜けないのは、未だに少々の気恥ずかしさがあるかららしい。しかしながら、普段のスキンシップ及び日々囁く愛の言葉には前述のような感情は一切抱かないよう。

「澪さん、部活動の方は如何ですか?今は何の曲目を……いえ、歌をご練習なさっているのでしょう。差し支えなければ、お聞かせ願えますか?それとも……お楽しみ、でしょうか」

「失礼、致します。少し…………血を……頂けますか。ええ、はい。ありがとうございます。すみません、本来ならば、貴女に負担などは掛けたくないのですが……貴女は、優しいですね。そこが……好きなんですよ、私は。……ええ。流石は"私の"、可愛い可愛い澪さんです」


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玲楓(れいふう)(プロフ) - びやつこさん» はい、問題ございません。是非お手隙の際にお越し下さい。 (2022年6月19日 23時) (レス) id: 5a9aac527f (このIDを非表示/違反報告)
びやつこ(プロフ) - 玲楓(れいふう)さん» 了解致しました。其方のボードへお邪魔しても宜しいでしょうか? (2022年6月19日 22時) (レス) id: 3f2fd3f969 (このIDを非表示/違反報告)
玲楓(れいふう)(プロフ) - びやつこさん» 返信が遅れ申し訳ございません。お声掛けありがとうございます、是非お受けさせて頂きたいです。もし宜しければ、ボードの方で話し合いをさせて頂けませんでしょうか。 (2022年6月19日 22時) (レス) id: 5a9aac527f (このIDを非表示/違反報告)
びやつこ(プロフ) - コメント失礼致します。とても素敵な伽羅だと思いお声がけする事にしました。《ローズヴラドの甘美な罪》にて暗澪で参加しているびやつこと申します。玲楓様がよろしければ我が家の澪と玲楓様宅のシャーロックさんとで関係を組んでいただけませんでしょうか? (2022年6月19日 19時) (レス) id: 3f2fd3f969 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玲楓(れいふう) | 作者ホームページ:http  
作成日時:2022年6月12日 0時

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