CS_口説い探偵はお嫌いですか。

_ 性格〜 ページ2

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【性格】普段は優しく、紳士的で、そして理知的。言葉遣いは丁寧で、気遣いは行き届き、また女性には特に温厚で、創作物の中だけと思っていた甘い甘い台詞も、望む通りに囁いてくれる。最高学年で演劇部ということも相まって、正に大衆の憧れの的な人物である。

しかしながら、それらはあくまでも彼の表面に現れる一部分でしかない。
彼は本来、利口で、そして少しばかり利己的であり、世の為人の為が思考の第一に出てくることは先ずない。加えて自身の思う通りに事が進められるのであれば、如何なる物も者も惜しまず使い、見事に成功させてみせるという敏腕さも持つ。が、決して他者を蔑ろにするようなことはなく、あくまでもその当人のできる範囲で上手く使う為、冷酷だなどと糾弾されることは滅多にない。寧ろ、彼の普段の優しげな笑みと紳士さがここで幅を利かせ、常に判断も支持も的確、ミスなどは滅多にしない、と逆に周りから信頼されるに至っている。
その実力や振る舞いは、そこそこに名のある家に生まれ、長年受けてきた質の良い教育の賜物。決して彼一人で作り上げたものではなく、その点で云えば彼は両親にとても感謝しているよう。まあ、今はその両親にさえ格段の興味は持っていないが。

また或いは、彼は気紛れとも云える。常に道徳的に正しい行いや言動をしているかと思えば、唐突に相手の正面で嫌いなどと吐き捨て出す、などということもざら。
基本的には上記の利口な面が彼の思考を仕切っているのだが、時に突拍子もなく感情がその舵を取り始めることがある。その切り替えのスイッチはよく分からない。
単に彼としては、直感的に感じたことをその場で口にしたというだけで、それ以上も以下もないらしい。
その上、気に入った相手以外は眼中に無いというスタンスの為、相手に直球に「申し訳ありません。貴方のことはどうにも記憶になくて」と告げてしまうこともある。が、それもまた柔らかな笑みと、「なので、教えて頂けませんか。貴方のことを、もう一度」などという甘ったるい台詞と一緒なことが殆ど。気紛れ故とはいえ、別に彼は倫理観がない訳でもその相手を傷付けたい訳でもない。ただ興味の範疇に無かったというだけである。
尚、それが嫌いな相手であった場合は後者の台詞も笑みも無い。悪意などではなく、関わりたくないという意思表示として言葉を放つ。


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