引き継ぎ本丸の幼女審神者ちゃん (ページ9)

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6話ページ9

本丸が見えると、私は目を輝かせた。

『わぁ…！ここがじいじのおしごとしてたとこ？』

母「そうよ、凄く綺麗な場所でしょう。」

『うん！とっても綺麗！』

母「ふふ、ここにじいじと暮らしてた刀の神様がいるのよ。」

母の言葉に本丸をじっと見つめる。

そのまま見ていると誰かの影が見えた。

その人はこちらを向き、少し駆け足で向かってきた。

するとママの方へ一直線に駆けてくる。

？？？「やっぱり結衣だ！結衣〜！」

彼は手を振りながらママの名前を呼んでこちらに向かってくる。

？？？「もしかして、主になるの？そうなの？？こっちは結衣の娘ちゃん？」

母「ふふ、変わらないわね。久しぶり、きよちゃん。ちゃんと教えるから慌てないで？」

きよちゃんと呼ばれた彼はママに会えて嬉しそうな顔をする。

そういえばママはここに来たことあるって言ってたっけ、この人は神様…なのかな。

お兄さんの後ろに逃げて彼を見ていると視線が合う。

するとしゃがんで視線を合わせてくれる。

ママは口を開いてこう言った。

母「Aちゃん、じいじと一緒にお仕事してたきよちゃん、最初の刀よ。」

加州「こんにちは、俺、加州清光、扱いづらいけど、性能はいい感じってね。俺は人間みたいに見えるけど、刀の付喪神だよ。きよちゃんって君のお母さんに呼ばれてるんだ。よろしくね。」

『よろしくおねがいします…、えっと、Aです。』

ママと彼の顔をチラチラと見ていると、彼の大きな声に気付いた他の人たちもたくさん出てきた。

ママがしゃがんで抱っこしてくれたからびっくりしたけど平気。

だと思ったけどあまりにも多くてママに抱きつく。

次々とかかる声に慌てていると、後ろから私の服の裾を引っ張られてそちらを向いた。

するとそこには青い髪の小さな少年がこちらを向いていた。