引き継ぎ本丸の幼女審神者ちゃん (ページ8)

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5話ページ8

突然現れたビルに驚き、私は慌てていた。

『あれっ、さっきおへやにいたのに！ママ、ここどこ？』

ママの方を見ると、しゃがんで頭を撫でてくれた。少し落ち着いてママをじっと見る。

母「大丈夫よ、ここはね、じいじ達のお仕事をまとめるところなの。秘密のお仕事だから、こうやってこっそり移動するのよ。」

『ひみつなの？』

母「そうよ、神様とお仕事する人は内緒にしなきゃいけないの。神様は恥ずかしがり屋さんだから内緒がいいんだって。」

『うん！わかった！ひみつにするね！』

母「うん、ありがとう。」

ママと指切りをして約束する。

恥ずかしがり屋さんならしょうがないよね、私もたくさんの人の前は苦手だから分かるもん。

私は1人で納得する。

ビルの中に入るとまたエレベーターに乗ったけど、さっきも上ったから変な感じ。

また真ん中の方まで行くとエレベーターが止まる。

紅葉「着きました。ここから先程のように門を潜って本丸に行きます。」

先程のように部屋に案内されると、池や砂利のある日本庭園のような部屋があった。

私はまたキョトンするけど、ママは優しく笑ってた。

ぼーっと眺めているとお兄さんが口を開く。

紅葉「ふふ、神様は日本の神様だから、こんな部屋がいいって、貴方のおじいちゃんが言ったんですよ。凄いでしょう？」

『うん！じいじはすごいね！』

紅葉「ふふ、とっても凄い人です。」

クスクスと笑って褒めるお兄さんに私も笑顔で答えた。

おじいちゃんって凄いひとだったんだなぁ。

優しい空間に私は笑みをこぼす。

部屋の1番奥に着くと赤い門があり、お兄さんが何かスイッチを押して門を開く。

視界が白に包まれ、目を開いた先には大きな木でできた建物、じいじの本丸が見えた。