引き継ぎ本丸の幼女審神者ちゃん (ページ22)

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19話ページ22

？？？「……よろしく。」

？？？「名前もいいなよ、何ではっきり話さないんだい？」

？？？「いたっ！人間の子供となんて話すことないんだから仕方ないだろう。」

？？？「短刀の子と大して変わりないと思うけど。」

銀の髪の人が金の髪の人を小突く。

座るや否や言い合う二振に何だかおかしくなって笑ってしまった。

山姥切長義「ああ、挨拶が遅くなったね。初めまして、話は聞いているよ。俺は山姥切長義、よろしくね。」

山姥切国広「俺は山姥切国広、国広第一の傑作だ。よろしく。」

『よろしくおねがいします！』

山姥切長義「ふふ、いい子だね。誰かさんと違って。」

山姥切国広「そんなことない、主にたくさん褒められたぞ。」

山姥切長義「あの人はみんなを褒めてたんだよ、あと俺の方が褒められた。」

山姥切国広「いや、俺の方が褒められた。」

山姥切長義「素直に負けを認めたらどうだい。」

ぎゃいぎゃいと騒ぐ彼らを見ていると、ママがこそっと教えてくれる。

母「知ってる？Aちゃん、競い合ってるお友達のことをライバルって言うのよ。」

『けんかじゃない？』

母「ええ、喧嘩じゃないわ。仲良しさんよ。」

『仲良しさんなんだね！』

二振「「はい？」」

母「ふふっ、そうよ。ちょっと張り合いっ子する仲良しさんなの。」

山姥切の二振がきょとんとしたり慌てている様子にママがクスクスと笑う。

私は仲良しと聞いて安心していた。

山姥切長義「結衣？ちょっと待っておくれ…。」

山姥切国広「そ、そうだ、俺たちは仲良くなんて…まだなってないぞ！」

山姥切長義「ちょっと偽物くん、仲良くする気なんてないんだが？」

『にしぇもの…？』

私が偽物の言葉に首を傾げていると長義が誤解を解こうと弁解してくる。

本来はそんなことありえないのだが、Aの後ろで凄い顔をしている母・結衣がいるのだから無理というもの。

山姥切長義「あっ、いや、その…言い間違いをしてだね…。に、に…niche mole！引っ込み事案のモグラくんって言いたくてね！あはは…。」

山姥切国広「モグラでもないぞ。」

山姥切長義「ちょっと口を塞いでくれないかなモグラくん。」

あまりに酷いこじ付けだが、日本刀の自分にしてはなかなか頑張った方だと思う長義。

珍しい長義を見てるんるんの国広だった。

山姥切長義「そ、それじゃあ他の刀を呼んでくるよ。行くよ、国広。」

山姥切長義「…！ああ。」

そういい元の席へと戻っていった。