引き継ぎ本丸の幼女審神者ちゃん (ページ19)

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16話ページ19

見たことない量と好きな料理に目をキラキラと輝かせる私。

すると一振りが声をかけてきた。

『わぁ……！すごいすごい！』

？？？「ふふ、たくさん作ったから遠慮なく食べておくれ。」

『はーい！おにいちゃんありがと！』

？？？「お、お兄ちゃん？……いや、この姿ならそう見えても仕方ないか…。」

眉を下げてクスクスと笑って見つめてくる。

するとしっかりと見つめて挨拶をしてくれる。

歌仙「僕は歌仙兼定、風流を愛する文系名刀さ。よろしく。」

『よろしくおねがいします！…えっと、ふうりゅ…？』

歌仙「ふふ、君には少し難しかったかな。そうだね…日本の和の文化を愛する者、とでも言おうかな。」

『いままででいちばんかみさまっぽい！』

「「「「えっ」」」」

数人がガックリしている間、紹介されていない者がゲラゲラと笑う。

三日月を容姿を見ても尚、そんな自由なことが言える子供ほど愉快なものはない。

加州と三日月は少し凹んでいた。

歌仙は口元に手を近づけてクスクスと笑った後、軽く頭を下げて感謝を告げた。

歌仙「素敵な褒め言葉をありがとう、A。さてと、ご飯にしようか。」

『どういたしまして！うん！たくさんたべたい！』

歌仙「ふふ、食欲があるみたいで良かった。好きなところに座って良いからね。」

そういうとおぼんを持って離れていく歌仙。

私はママの方へ行って近くに座った。

『ママ！たくさんあいさつしてきた！』

母「ふふ、仲良くなれたかしら。」

『うん！たんけんして、なおしたの！』

母「あら、何を直したの？」

『兼さん！』

母「和泉守かしら。ふふ、偉いわね。でもやり方知らなかったでしょう？」

大和守「えっ、教えてあげて無かったの！？」

母「教えるも何も…、家にはないもの。おじいちゃんに似て霊力が強いのね。」

特に気にするそぶりもなく、ママは私の頭を撫でる。

とっても心地いいからたくさん甘えるの。

その様子に毒気を抜かれたのか、ほっとしたように笑う刀剣達、すると一振りが立ち上がった。