引き継ぎ本丸の幼女審神者ちゃん (ページ17)

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14話ページ17

手招きに気付き、テクテクと近付く。

『どうしたの？』

薬研「今手入れ部屋の準備が終わったんだ。もちろん見に行くだろ？」

『見る！』

薬研「じゃあ見に行くか。」

抱き抱えられてはキャッキャと笑う。

一部からジト目を向けられた薬研だったが、無視して話しかける。

薬研「そんで、こっちの説明は終わったのか？」

前田「バッチリです！薬研兄さん！」

薬研「よし、それじゃあ行くとするか。」

Aを抱えたまま隣の部屋へ移動する。すると救急箱と座るのに調度良い段差が両脇にある部屋が見えた。

『ここでなおすの？』

薬研「そうだぜ。」

厚「このポンポンに粉を付けて、刀を治すんだぜ！」

『ポンポン！』

厚「ポンポンだな！」

ポンポン持ってきゃっきゃとしていると、外から声が聞こえてきた。

腰をさすっているようでどうやら怪我をしているようだ。

？？？「いってて、まさか落ちるとは思って無かったぜ。」

？？？「もう、兼さんったら僕に任せてって言ったでしょ！」

兼さん？「俺の方が身長高いから良いと思ったんだよ。」

？？？「す、すみません、虎くんのために…、あ、ありがとうございます…！」

兼さん？「良いってことよ。」

そんな会話が聴こえてくる。

私は怪我を治したいと思って、ポンポン持ったまま薬研に降ろして貰った。

薬研「行くのか？」

『うん！』

薬研「そうか、そのポンポン……打ち粉っていうんだが、それを刀にポンポンしてやってくれ。」

『わかった！いってきます！』

薬研「おう、行ってらっしゃい」

テクテクと歩いて縁側に立てば、大声を出す。

気付くかな……。

『かみさまー！おていれさせてー！』

するとこちらに気付いて近寄ってくる3振り。

？？？「いいんですか！では兼さん……和泉守兼定をお願いします！」

和泉守「待て国広、そこは自分の紹介だろ。……まあいい。俺は和泉守兼定、よろしく頼むぜ。それでこっちが……」

堀川「はいはーい！兼さんの相棒の堀川国広です！闇討ち！あn……んん！」

和泉守「そこはいいって！餓鬼相手に何話そうとしてんだ！」

堀川「ぷはっ、そうだった。僕は素早いって言いたかったんだ。」

『やみうち？』

首をこてんと傾げつつ2振りを見つめる。

凄い強い人の刀って聞いたから覚えてる。

隣を見ると虎を抱えた少年がいた。