引き継ぎ本丸の幼女審神者ちゃん (ページ16)

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13話ページ16

そこにはママと写真で見たものもあった。

刀作るところだっけ。

『かたなつくるとこ？』

加州「うん、そうだよ。」

厚「ここで顕現……まあ生まれたみたいなもんだな！」

乱「簡単に説明するの難しい…。」

平野「ここに来た頃が懐かしいです」

口々に声を出す中、きよちゃんに降ろして貰う。

すると妖精のような、人形のようなものが浮かんでいた。

『ようせいさん？』

大和守「これはね、僕達を作ってくれる子だよ。」

『みんなのパパとママ…？」

厚・薬研「ぶはっ！」

私の発言に入り口付近で2人が笑い転げている。

変な事を言ったかなと首を傾げていると、前田がクスクスと笑いながら教えてくれた。

前田「ふふ、親と言えばそうなのかもしれません。

ここは鍛刀部屋、刀を作る場所です。刀を作って貰った後に霊力を注ぐと、僕達、付喪神が人間の姿になれるのです。」

『かたなが、かみさまに…？』

前田「はい、不思議でしょう？霊力は…なんと言いましょうか。」

大和守「僕達刀剣男士の力の源、って感じかな。」

『なるほど！Aわかったよ！』

優しい声で教えてくれる前田にコクコクと頷いて聞く。

霊力がよく分からないと首を傾げれば前田

前田が悩んでいると、大和守が分かりやすく教えてくれる。

『れいりょくがあれば、かみさまがげんきになる…？』

大和守「そんな感じかな。でもご飯も必要だよ？今は人間だからね。」

『うごくとおなかへるもんね！』

2人で「ねーっ！」と仲良く言って笑う。

そんな様子をみて前田はニコニコと笑い、そっと撫でてくれる。

とっても優しい手つきにぎゅーっとする。

すると前田から花びらが散っていた。

そのまま前田に撫でてもらっていると、平野が教えてくれる。

平野「それから、霊力は僕たち刀剣男士の傷を治すことができます。」

『いたいのとんでく？』

平野「はい、飛んでっちゃいます。不思議ですよね。」

『じいじすごいことしてる…』

平野「ふふ、そのうちなれますよ。」

『じいじみたいにかっこよくなる！』

ニコニコと笑ってみんなに撫でられていると、部屋の入口から薬研と厚が手招きしていた。