引き継ぎ本丸の幼女審神者ちゃん (ページ15)

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12話ページ15

探検隊一行はまずは鍛刀部屋に向かった。

明るい声が本丸に響いていく。

加州「お昼までとなると……せいぜい2箇所だよね。」

？？？「そうですね！鍛刀部屋と隣の手入れ部屋でいいと思います！」

？？？「それでは向かいましょう！」

『あの、えっと……』

マントを着た前髪パッツンの子が2人居てオドオドしていると、こちらを向いて挨拶してくれた。

前田「あっ、自己紹介がまだでしたね！僕は前田藤四郎と言います。粟田口派の一振ですよ。よろしくお願いいたします。」

平野「私は平野藤四郎と言います。前田と同じく粟田口派の一振です。よろしくお願いいたします。乱兄さんも粟田口ですよ。」

『よろしくおねがいします！…えっと、みだれちゃん……おにいちゃん……？』

乱「ふふっ、可愛いものが大好きな刀剣"男士"だよっ！小さいAちゃんには難しい見た目かな。」

『くんがいい…？』

乱「ううん、好きなように呼んでいいよ。名前呼んでくれるだけで嬉しいから！……あ、でも可愛いって思ってくれてるなら、ちゃん付けもいいかも。」

『じゃあみだれちゃんっていう！よろしくおねがいします、みだれちゃん！』

ニコニコしながら答えた二振をまじまじと見てから挨拶をするも見た目に迷って困惑した。

可愛いものが好き！一緒だ！乱ちゃんと仲良くなれそう！

嬉そうに笑うと一緒に笑ってくれた。

厚「俺は厚藤四郎だ！」

薬研「俺は薬研藤四郎だ。俺たち2人も粟田口だぜ。んでこっちが…。」

大和守「僕は大和守安定、清光と元の主が同じ……、えっと、刀だった頃の持ち主が同じだったんだ。よろしくね。」

『うんっ！よろしくおねがいします！』

主ってのは分からないけど、兄弟みたいなのかな…？

次々と話す彼らにびっくりしつつ、ちゃんと挨拶をする。

撫でてくれる手が心地よかった。

不意に笑うとみんなも笑ってくれるから、緊張はすぐに解けていった。

しばらく話していると、鍛刀部屋に着く。

加州「とうちゃーく。」

加州の声に部屋の中を見ると、見たことのない道具がたくさんあった。