検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:14,611 hit

30 ページ30

小「Aちゃんは入院中も一日中付き添って、副作用とかで苦しむ手越をずっと傍で支えてきたわけじゃん?それってすごいことだよ!だって目の前で一番大切な人が、ほんとに苦しんでるところを目の当たりにしてるんだよ?そりゃ笑顔も続かないよ!」


A「うーん…」


小「だからAちゃんも、そんな頑張ろう頑張ろうって思い続けなくていいんじゃない?無理しすぎると逆に手越だって心配しちゃうだろし」



A「そっか…」



小「手越と毎日一緒にいれて幸せでしょ?そのことを実感することも大事だよね?今のAちゃんには実感する余裕もなくなってるんじゃないかな?」


A「確かに…そうかもしれない…私、病院で祐也に"笑って?"って言われた。」



小「でしょ?手越は自分が辛い状況にいても、ちゃんとAちゃんのことは見てるんだよ。せっかく一緒にいれるんだから、その幸せをしみじみと感じるのもいいんじゃないかな」



A「……うん」



小「それに、手越の前で泣いてもいいんじゃない?」


A「え…?」


小「手越は無理して笑ってるAちゃんを好きになったんじゃないでしょ?どんな時でも、どんなAちゃんも全部受け止めて好きになったんでしょ?」



A「……」



小「それに…今手越にとって1番辛いのは、病気もそうだけど、Aちゃんが無理して笑ってることなんじゃないかな…」



A「あっ……」



小「手越が言った"笑って"は無理した笑顔じゃなくて、Aちゃんが心から笑うことを願ってるんだよ。Aちゃんが全てをさらけ出してくれるのが、手越にとっての幸せの一つでもあるんだからさ」



A「うん…慶ちゃん。私…どうしたらいい?」




小「手越と感情を共有するんだよ。悲しみも、痛みも喜びも全部!」



A「でも病気の辛さは祐也にしか…」



小「Aちゃん手越が病気だって知って辛かったでしょ?治療生活一緒に過ごすのもきつかったでしょ?手越が退院して、嬉しいでしょ?それでいいんだよ!」



A「それで…いいの…?」




慶ちゃんは大きく頷いた




A「そっか…うん、そうだよね。私、今までとは違う形で頑張ってみる!」



小「うん、応援してる!いつでも俺たちに言ってきてね。もっと頼ってよ〜笑」



A「うん!ありがとう!」

31→←29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
16人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*ri-ta | 作成日時:2014年12月4日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。