過ぎ去った過去 (ページ43)

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大倉side

あれから皆は自首した

大毅「なんか、浮かない顔してるな」

忠「まぁなんか…ちょっとモヤモヤする」

大毅「大丈夫やって…元に戻れる」

忠「おん、そうやな」

大毅「なぁ兄ちゃん……」

忠「ん…」

大毅「濱ちゃんも一緒に店で働くことになってもいい？」

忠「おん…それはええよ」

大毅「大丈夫…？」

心配そうに聞いてくる

忠「しばらく…立ち直れへんかも…」

和「タツー」

忠「カズ…」

和「元気ないって思ってさぁ…」

忠「ふふ、わかる？」

大毅「2人でゆっくりしてください」

大毅たちは出て行った

和「タツ…あんまり気にしすぎんなよ」

忠「カズ…」

和「今辛いだろうけど…いつかは立ち直れるから…俺もちゃんと支えるから」

忠「おん…ありがとう…俺…なんか出来ることないかなぁ」

和「自分ができることをすれば良いよ」

忠「おん…」

和「何があっても…俺…タツのみかただからな」

ほんまにこれから

頑張っていこう

そう思った

「たぁくん！」

忠「おー…どうしたん？」

あれから10年

俺は週末里親ってやつをはじめた

ちょっとでも苦しんでる子供たちを

救いたいって思った

大毅「兄ちゃん助けてー！」

忠「あー、そんな乗っかってたら怪我するで！」

子供達を離す

大毅「元気すぎやー…」

忠「ええことちゃう？」

申請には苦労したし

今も大変やけど

なんとなく

ちょっと心が軽くなってる

そう思った