《番外編》 クローリーSIED ページ11
百三帝辺りのクローリーSIEDを
書いてみようと思いまーす( ´ ▽ ` )
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いつものように壊れかけた椅子に
腰掛けながら貴族の子供達に剣を
教えている時だった
ジ「やぁ〜、今日も稽古つけてるの？」
ク「ジェシャか…、何か用？」
ジ「暇だから見に来たんじゃないか」
双子の兄であるジェシャが来た
彼は僕と瓜二つな容姿だったが
魅力を感じる男だった
僕とは違い女遊びもちゃんとする
祭りや行事には進んで参加すると
いった、積極的でモテる男だ
ジ「テンプル騎士には戻らないの？
お前ほどの男なら歓迎されるよ」
彼は僕と同時期に騎士をやめた
隊長が死に、士気が落ちたらしく
これ以上残っても意味がないと…
ク「君こそ戻らないのか？」
ジ「俺は気楽に生きたいんだよ
肉を食い、酒を飲み、女で遊んで
自由気ままに余生を謳歌したいよ」
これには流石に呆れてしまう
彼は、軍の中で"怪物"と呼ばれ
絶対的な信頼と圧倒的な実力を
持っている、優秀な騎士だった
ジ「それに、俺が戻って何になる？
きっと俺は神に見放されている」
僕的には、そう思えなかった
後輩騎士の面倒もよく見てくれる
そして、戦場では仲間を守り抜き
神への祈りを忘れなかったのだから
ジ「ジルベールの奴、昨日も来てね
お前も気をつけた方がいいよ」
やはり、戻って来いと言われて
いるのは僕だけではなかったか
彼はしつこいから諦めが悪いんだ
ク「あれから一年………か」
ジ「はは、感慨に耽るなよ
俺はそろそろ女を探すよ」
彼は僕のパンを少しだけ千切り
八重歯が目立つ口に投げ入れた
しばらく噛み締めて味わった後
真剣な顔になってこう言い放った
ジ「そのロザリオがあるせいだろ？
完全に信仰心を失えないのは…」
呆れるような、哀れむような声だ
隊長の形見として持っている物が
自身を縛り付けているのだろうか
もっと、楽観的な考えを持てたら
一年もの前のことで悩む必要など
なかったのかもしれない……
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美鈴愈(プロフ) - 腐女子さん» ありがとうございます。続編もお楽しみにしてください。話進むの遅いですが…(ノ_＜) (2022年12月11日 18時) (
レス) id: b98c7d23df (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 凄く面白かったです！もう毎日毎日続きが気になりすぎてヤバイです！これからも更新頑張って下さい (2016年5月14日 18時) (レス) id: c8a2293b27 (このIDを非表示/違反報告)
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