読み切り、横尾さん

俺の知らない２人 ページ42

今月の＄誌は年一回恒例のコンビ選手権で、俺と君は変わらず4位で。

本当は一位取りたかったから悔しいけど

その分、顎くいしたり、鼻チューしたり、キスの寸前までしたし 笑

君は俺のものって既成事実的な 笑

雑誌読みながら１人ニヤニヤしていたら

「？？？」

最下位の玉との記事に目が止まる。

「なんだ!？」

そこには緩い感じで語る２人のコメント。

気になるのは


「プライベートでも会う」

って所と


「この間も食事に行った」

のくだり。

確かに。君と玉は２人で買い物行ったりしてるよね。

でも何このご飯エピソード。


玉が君を食事に誘って食事を終えてた君は玉が唐揚げ定食食べてる横でドリンク飲んでたって………

甘い！甘いよ！

大体君は玉に甘い！いやニカにもだけど。

食事終わってたのに誘われたからワザワザ出かけたんでしょ？

え、いつよ！？

俺がスポーツジムに誘っても

「舞祭組が忙しいから」

って断られたのに。。


しかもさ、玉(怒)


「わたる」

って甘えてるし、君も抱きしめてる!？

「、たいすけ？？」

「あ、わた♡」

君が心配そうな顔で覗きこんでくる。

「どうしたの？そんな顔して」

「そんな顔？」

「うん、眉間ひどいシワ」

そう言って綺麗な指が俺の眉間に伸びてきた。

その指を掴もうとした瞬間


「わたる〜」


って玉の声が。


「ん？？何？？」

って言って行っちゃった。

玉は
君にそんな感情抱いてないってわかってる。


わかってるけど


やっぱり

君を独り占めしたいんだ。

もっともっと


アピールしなきゃ。


君は俺のもの

だって。

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