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nb「違う、まだ今更なんかじゃない。
だって俺はまだーーー」
dt「翔太。」
本当に伝えたい言葉に辿り着く前に、涼太に遮られて言葉を飲み込んだ
dt「少し時間が欲しい」
nb「えっ‥‥？」
dt「今日、その‥‥色々あって
頭の中整理つかなくて。まだそんなすぐ気持ち切り替えられないって言うか‥‥
翔太の事信用してないとかじゃないんだ。俺自身の問題で
やっぱ、ちょっと、引きずってんのあの時の事。
ごめん、情けなくて‥‥」
握っていた手をそっと外され、代わりに俯いていた顔を上げ真っ直ぐに俺を見つめる目が何処か悲しそうだった
nb「涼太‥‥」
涼太の心に負った傷は、俺が想像するよりも遥かに大きいものなのかもしれない
でも、もう決めたんだ
涼太がもう一度誰かを好きになったら、誰かを好きになりたいと思ったら
その相手は俺でありたい
だから今は、ずるいかもしれないけど
涼太を困らせるだけかもしれないけど
nb「俺は今も涼太が好きだよ」
離れた涼太の手を再び掴み、不安に揺れる涼太の目を見てそう言った
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作者名：shiro | 作成日時：2022年4月29日 18時
