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そう言われて着いてきてしまうほどよわっているのだ。
彼の住んでいると思われるマンションは明らか高級マンションで彼の部屋は最上階。
「あなたってお金持ちだったの」
事実を知ってから彼を見るとたしかに服装や持ち物からも伺える。
「そんなことないんやけど。」と困ったように笑った彼はどこか寂しそうに見えた。
それを誤魔化すように
「ねぇ。あなたじゃなくてまとくんってよんでや！君の名前は？」
とまぁ♡が付きそうな声で
「A。」
「じゃあAちゃん。まとくんってよんでみて！」
「.........。」
「無視はやめてや。まとくん、泣いちゃう」
「めんどくさ笑」
つい笑ってしまったんだ。
私に笑って生きる資格なんてないのに。
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作者名：おもち | 作成日時：2018年7月9日 17時
