jn：校則違反 ページ12
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『また染めてこなかったの？』
「うん。せっかくインナー入れてもらったんだもん」
『見つかったらめんどくさいじゃん』
「まだ見つかったことないし」
『あんた超目付けられてんだかんね』
朝起きれないわたしが、朝の自習の時間のチャイムに間に合うように来るのをやめたのはもう当たり前になっちゃって。シーンと静かな廊下を歩いて教室に入るとすぐに自習終わりと一時間目の開始まで10分を知らせるチャイムが鳴った。
わたしの黒髪に混ざった薄いグレーの髪を撫でてそう言った友達は イジェノ、今日の朝もこの教室覗いてったよ って。ほんと懲りないなって思うほど聞いた名前だけど、まだ顔は見たことないからどんな人だかも分からない。
朝の集会は毎回間に合わないから生徒会長のお話みたいなのも聞けないし、なんだかんだ友達が隠してくれるから直接注意されたことないし。ゆるく巻いた髪を後ろからきた友達が かわいいね って褒めてくれた。
「スマホない、教室かも」
『はあ？待ってるから取ってきなよ』
「ごめん、先行ってていいよ」
おっけ〜って間延びした声を後ろに駆け足で校舎に戻る。もうほとんど人もいないからいっか、ってローファーを脱いで上履きも履かないまま靴下で廊下を走る。吹奏楽部が活動してるから楽器の音が聞こえて、体育館の方からは運動部のシューズの音が聞こえて。
「なんでだろ…」
帰りのホームルーム中に触ってたから机の中かと思ったけどなくて。机の上も友達の机の上も見たけどない。スマホ、大事なのに…。
HC「あ、いた」
「び、っくりした…」
HC「これAちゃんのだよね？生徒会室預けるとこだったわ」
「あ、うん。ありがとう」
HC「気をつけてね。先生放課後も見回りしてっから」
学年で有名なイヘチャンがわたしのスマホを ん、と差し出す。天然でこんなに明るい髪、羨ましいなーとか思いながら受け取って教室を出ようとするとなにもなかったはずの目の前には大きな影があって、
JN「校内ではスマホの電源は落とす約束だよ。一年生かな？」
「え、」
笑うとくしゃっとなくなる目には似つかわしくないような言葉を投げかけるこの人。わたしも十分身長は大きいはずなのに、広い肩も高い身長も目の前に立たれたらすごく大きくて。
HC「あ、ジェノ」
JN「いたんだ。スマホ届けにくればよかったのに」
HC「や。教室戻るの見えたから可哀想になって」
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ノエ(プロフ) - ryo1022wonwoo07さん» コメントありがとうございます。@noeneol で出てくると思います。鍵垢ですので、フォローリクエストを送っていただけると有難いです！ (2022年9月19日 16時) (
レス) id: 62593b029f (このIDを非表示/違反報告)
ryo1022wonwoo07(プロフ) - コメント失礼します。Twitterのアカウント教えていただきたいです。 (2022年9月19日 1時) (レス) id: 64391cb650 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノエ
| 作成日時：2022年7月2日 21時
