★ ページ32
白「おぼえてない？おんなのひと、たすけたの、」
紫「女の人。…あぁ！あのケバい、」
「人の彼女をケバい呼ばわりすんな！！」
深澤はラウールにヒントを言われ、やっと思い出した。
つい最近のことだ。ラウールと買い物に出かけていて、たまたま女性を助けたことがあるのか。その事をすっかり忘れていたが、それが目の前の男には関係あるらしい。
「あの時からなぁ！俺の彼女は、あの人かっこいいって言って俺のこと見向きもしねーんだよ！」
紫「へぇ」
「俺もヤクザの端くれだからな！お前のことは知ってた。だから仕返しに来たんだよ！！」
悔しそうに泣きながらそう言う男に、深澤はただ同情することしか出いなかった。
要は自分のせいで彼女に相手にされなくなった腹いせに復讐しに来たということなのだろう。
紫「だったらよ、俺以上にかっこいい男になればいいじゃねーか」
「なれたらこんな所に来てねぇよ！！」
紫「それもそうか」
「だから、覚悟しろ！！」
男がそう言いながら、深澤に向かって突進してきた。しかし深澤は、男が近づいてきたと同時にお盆を振りかざした。
振りかざされたお盆は見事男に的中。男は痛がって、その場にうずくまってしまった。
紫「ったく。弱っちぃな」
「うるせぇ！」
紫「お前らの事情に俺は関係ないし、それにな。今ラウールが体調悪いんだよ」
「は？」
紫「だから、さっさと出ていけやクソが！！！」
深澤がそう叫んだと思えば、男に向かってまたお盆を振りかざした。
それを見た男は、慌てたようにして部屋を出ていった。それを見送った深澤は、一気に笑い出す。
紫「ほんと、あんなんだから彼女にも愛想つかされるんだよ」
白「たつやさ、」
紫「ごめんな、ラウ。うるさくしちゃってさ」
白「んーん。たつやさんがぶじなら、よかった」
それだけ言うと、ラウールはまた目を閉じて眠り始めた。
少し乱れた布団をラウールにちゃんと被せながら、深澤は大きな欠伸を1つこぼす。
紫「あー。マジで疲れたんだけど」
そんなつぶやきと共に、深澤もまたベッドにもたれ掛かりながら目を閉じた。
リクエストありがとうございました。
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鳥(プロフ) - リクエスト失礼します！紫さんが色々あってめっちゃ機嫌悪い時に白さんが絡みにいっちゃって紫さんがガチギレして白さんが必死に謝るみたいな話が見たいです！よろしくお願いします！ (2020年7月21日 20時) (
レス) id: 1630307406 (このIDを非表示/違反報告)
果恋 - リクエスト失礼します！赤さんが誘拐されて、翔太くんが激怒する話をお願いします！白さんメインではないんですが、書いてくださると嬉しいです (2020年7月20日 23時) (レス) id: 9af56d7aaf (このIDを非表示/違反報告)
芽那(プロフ) - わかりにくくてすみません！ (2020年7月20日 21時) (レス) id: b51a0fe72c (このIDを非表示/違反報告)
芽那(プロフ) - いつも更新楽しみにさせていただいてます！リクエスト失礼します。ラウールが学校でリンチみたいなのをされてしまい、虐待の時のことを思い出して自殺未遂みたいなのを隠れてしてしまっていて何日か後にばれてみんなから愛されてるよって感じの話が見たいです。 (2020年7月20日 21時) (レス) id: b51a0fe72c (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - いつも更新を楽しみに読ませていただいてます。リクエストをお願いしたいのですが、黒さんが紫さんを庇って怪我するお話が見たいです、白さんメインでは無いのが無理なら全然大丈夫です！もし可能でしたらよろしくお願いします。 (2020年7月14日 18時) (レス) id: b8eb487ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーちゃ
| 作成日時：2020年6月30日 19時
