★ ページ38
黄「ところで今日は何しに来たんだよ」
樹「あ。こーちが師匠に用があるって言うんでその付き添い」
黄「ふーん。高地が来てんだ」
※はしごだかではなく普通の高にしています。
白「こーち？」
岩本と田中の会話のラウールの知らない人の名前が出てきてキョトンとする。
キョトンとするラウールを見て、岩本と田中は顔を見合わせて笑った。
樹「俺らの組の組長さん。後で紹介してあげる。優しい奴だからさ、ラウールでもすぐに仲良くなれるよ」
白「……こわくない？」
樹「高地は怖くないから大丈夫」
組長と聞いて、少しだけ緊張するラウール。そんなラウールを見て、田中は安心させるように笑った。
田中が怖くないと言っても、組長と聞かされたら少しドキッとする。自分の父でもある深澤みたいに優しかったらいいなと思いながら、ラウールは田中に貰ったケーキを岩本と食べていた。
ちょうどそのケーキを食べ終わる頃、外の方から田中を呼ぶ声が聞こえてきた。
樹「あ！終わったみたい！」
田中はパッと笑顔を浮かべると、パタパタと走って居間から出た。岩本とラウールも居間から出ると、田中がラウールの知らない男に抱きついていた。
樹「お疲れ様、こーち」
優「ありがと樹」
樹「師匠との話終わったんでしょ。帰ろ」
黄「おい待てよ。ラウールに高地紹介するんじゃなかったっけ？」
樹「お。そうだった！」
田中が高地と呼ばれた男の手を引きながら、ラウールの前まで来る。ニコリと優しそうな笑顔を浮かべられたが、怖いものは怖い。ラウールは、そっと岩本の背中に隠れた。
そんなラウールの反応に、岩本といつの間にか近くにいた深澤が可愛いものを見るような目で見ていた。
樹「ラウール。こいつがこーち」
優「初めまして。俺はこれでも一応組長の高地優吾です。よろしくね」
白「……深澤真都ラウールです」
ラウールを見て自己紹介をした高地。それに習ってラウールも高地を見て自己紹介をしたが、すぐに岩本の背中に隠れた。
樹「まぁ、初顔合わせはこれぐらいにしておいて。そろそろ帰んないと、きょもがキレる。帰ろ、こーち」
優「ん。じゃあ深澤くん、あの件よろしくお願いします」
紫「了解。じゃ、気をつけて帰れよ」
優「じゃあ失礼します」
樹「バイバイラウール！」
そう言って帰っていく田中と高地を見送りながら、ラウールは思った。
白(極道の組長って優しい人がなるのかな？)
と。
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りぃけ(プロフ) - 移行楽しみにしてます！ (2020年6月14日 22時) (
レス) id: 3303eaf66a (このIDを非表示/違反報告)
色彩(プロフ) - メンバーが怪我を負わせた相手に報復し、終わった後それぞれがラウを看病するという話をお願いしたいです。複雑になってしまい申し訳ありません･･･ (2020年6月13日 13時) (レス) id: df025bf946 (このIDを非表示/違反報告)
色彩(プロフ) - ふーちゃさん» リクエストに答えていただきありがとうございました！皆から大事に守られて大事にされていることが伝わってきて読んでいてほっこりしました！二回目のリクエストになってしまうのですがよろしいでしょうか？もし可能でしたら、ラウが大怪我をして意識不明になってしまい (2020年6月13日 13時) (レス) id: df025bf946 (このIDを非表示/違反報告)
りぃけ(プロフ) - ふーちゃさん» はい！ゆっくり待ってます！頑張ってください (2020年6月13日 9時) (レス) id: 3303eaf66a (このIDを非表示/違反報告)
椿と猫(プロフ) - ふーちゃさん» いくらでもお待ちしております！ありがとうございます！ (2020年6月8日 22時) (レス) id: 5dcbe78cc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーちゃ
| 作成日時：2020年5月30日 23時
