夏が始まる香りがした【京谷賢太郎】

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Aside




アフタヌーンティーをかけて京谷くんと

期末テストの勝負をすることになった




メモを見られた時は焦ったが

京谷くんの口からアフタヌーンティーって

聞こえたときに全部吹っ飛んでしまった




なんか、普通に話せたな、と嬉しくなった




期末テスト、負ける訳にはいかないので

午前中はいつもより集中して授業を受けた





・





お昼休み、男バレの練習試合以来

会っていないまりなさんに呼ばれて購買へ




『まりなさん、及川さんといい感じなんですね

私に報告も出来ないくらいラブラブそうで

良かったです、末永くお幸せに』




貼り付けたような笑みを浮かべてまりなに迫る




連絡くらいしろよ




鈴｢ちょ、Aさん、

連絡しなかったのはごめんって！

とりあえず言い訳聞いて？｣




言い訳聞いてって、もはや清々しい




鈴｢連絡しなかったのはほんとごめん！

京谷とご飯食べてた日あったでしょ？

本当はあの日直接話そうとしてたんだけど

邪魔しちゃ悪いかな〜と思って

そんでLINEで言うタイミングも

逃してしまいまして｣




えへへ、と申し訳なさそうに謝られた

わざとらしいが私はこの顔に弱い




しょうがないから許してやった




何とか2人で話し合いが出来たらしい

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