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story33 ページ42

ころんside




僕は椅子に座ってAちゃんを見つめる。




小さい頃の顔と全く変わっていない。




小さい頃の君はずっと笑顔だった。



でも、今は違う。全く笑顔ではない。



そして、目の光もない。




君になにがあったの?どうして、君は笑顔じゃなくなったの?僕は“君の笑顔が大好きだった”のに。




もう一度、あの素敵な笑顔を見せてよ。


そして、僕のこと思い出してよ。


あと、約束も思い出してよ。



全部全部、思い出してよ…!




僕はなにも忘れてないよ。あの笑顔も約束も。全て忘れてなんかいない。だってこれは“僕の宝物”だから。




約束を破らないでよ。どうして…約束を作ったAちゃんが忘れるんだよ。バカなの?…




すると______




『ん…ん…?』



Aちゃんが目を覚ました。



「Aちゃん!大丈夫?」


『は、はい…大丈夫です…あ、あのどうして私…こんなところに…』


「なーくんがAちゃんの家行ったらAちゃんが倒れてたから家に連れてきたんだよ」


『あ、あぁ…そうなんですね…』



「ねぇねぇ…Aちゃん話があるんだけどさ…聞いてもらえる…?」


『い、いいですよ…』




もう1つの過去を君に話したら思い出してくれる?また、笑顔を見せてくれる?約束も思い出してくれる?


全部思い出してくれる?



少しの確率を僕は信じるよ。




僕は少しの確率を信じて話始めた。




「前に、僕の過去を話したでしょ。実はね、もう1つ過去があるんだ。その過去は辛い過去じゃない。その過去を話すよ。」


『はい…』


「これは小さい頃の話。僕が友達と公園でかくれんぼをして遊んでたんだ。そして、僕は隠れる側で誰にもバレなさそうな場所に隠れたの。でも、数時間経っても見つけてくれなくて気づいたら空はオレンジ色で公園は静かだったんだ。それで僕泣いちゃってさ、泣いてたら女の子が話しかけてきたの。その女の子名前は____



A____。」


『え…わ、私?…』


「うん」


『間違いじゃないですか?』


「間違ってないよ。だって…小さい頃のAちゃんと全く変わってないから。



それで、僕はAちゃんと友達になった。約束もした。その約束は“ずっと友達”。小さい頃のAちゃんはいつも笑顔だった。て、覚えてないよね…」



『覚えて…ません…』


「あははっ…だよね…知ってた…」



今は全く笑顔じゃないね______

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はるか(本名) - 感動した!スッゴイはまった!何回も読み直した! (2022年9月24日 3時) (レス) @page36 id: a73cb3bc09 (このIDを非表示/違反報告)
酢飯の晩ごはん - すっっっっっっごいメンヘラ感しますね (2022年7月3日 19時) (レス) @page39 id: ac6aa7b69b (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - とっても面白いです!!コメントくれると嬉しいです! (2022年5月1日 14時) (レス) @page10 id: b5d794afb7 (このIDを非表示/違反報告)
かの - 泣きました。 (2021年5月9日 11時) (レス) id: 2d409698c0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカン - 落ち無しがいいです (2021年5月5日 17時) (レス) id: fa129e6f86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みとと | 作成日時:2019年7月2日 23時

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