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…大きい!
ここ、私のお店とえらい違いだぞ!?
いや、まぁお館様が用意してくださっただけあってまぁまぁ広いんだけどね。
でも、流石は柱のお屋敷。
すごく大きくて綺麗!
現在、蝶屋敷に来ている。
胡蝶さんにお料理を教わる約束をしているんだ。
アオイさんとか言う子が得意らしくて。
………ん?
A「…ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!ちょうちょぉぉぉぉぉお!!!」
言い忘れていたけど、私は大の虫嫌いでして…。
私の周りをちょうちょがひらひらと舞っているではありませんか。
これは新手のいじめですよ?
駄目だよいじめは。
人がたった今号泣しているにも関わらず
なんでまだ私の周りにいるの?
早くどっか行ってよぉ!
胡蝶 「あら?やはり、今の叫び声はAでしたか。」
胡蝶さんが私の元へ駆け寄って、周りの蝶を逃してくれた。
A「!?こちょ〜さぁ〜ん!」
胡蝶 「そういえば虫が苦手でしたね。蟲柱としては大変複雑な気持ちですけれど。」
よしよしと頭を撫でてくれる胡蝶さん。
…胡蝶さん蟲柱だったね。ごめんなさい。
胡蝶 「中へどうぞ。アオイが待っています。」
胡蝶さんは私の手を引いて屋敷の中へ入っていった。
胡蝶 「アオイ。」
洗濯物を干している少女に胡蝶さんが声をかける。
神崎 「はい。…あぁ、貴女がAさんですね。」
可愛い女の子だ。
A「はい。Aです。本日はよろしくお願いします。」
神崎 「神崎アオイです。こちらこそよろしくお願いします。
早速、台所へ向かいましょう。」
アオイさんに連れられて台所へ向かう。
「ご、ごめんください。」
ん?今声がしたような…。
「…あの、えっと…。すみませ〜ん。」
女の子の声が聞こえた。かすかだけど。
A「アオイさん、今女の人の声が…。」
神崎 「そうですか?…またあの人。」
A「…ヘ?」
アオイさん、ご機嫌斜め?
神崎 「あの人、最近よくしのぶ様を訪ねてくるんですよ。なにやら怪しい薬の開発中だとか。」
A「へぇ。すごいですね。」
神崎 「しかし私は、あの方を好きにはなれません。」
A「え!?どうしてですか!?」
神崎 「…薬で人の心をもてあそぶなんて。納得いきません。」
…そのことについて詳しく聞かせてもらいましょうか!?
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